パーソナル逐次型推論マシンPSIの評価 : 実行速度とハードウェア各部の性能について
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概要
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個人利用型Prolog専用マシンPSIの評価を行った.実行速度に関する評価と,Prologの高速実行向きに導入したキャッシュメモリ,レジスタファイル,分崎ハードウェアの効果について,PSIを改良,再設計する立場から測定し評価を加えた.処理速度は,DEC-260上のDEC-10Prolog (コンパイラ版)と同等であることが確認されたが,コンパイラによる最適化処理の容易なプログラムではDECが速く,複雑なユニフイケーションやバックトラックなどの動的処理の多いプログラムではPSIの方が速い傾向を持つ.キャッシュメモリについては,ヒット率がオペレーティングシステムを除く応用プログラムで96%と高く,Prologに対してキャッシュメモリが十分有効であること,ストアイン(ライトバック)方式が効率的なこと,容量を8k語から削減できることが判明した.またメモリアクセスの発生頻度やreadとwriteの出現比率なども明らかとなった.レジスタファイノレについては,マイクロ命令による直接アドレス指定の利用頻度が高いこと,ベース相対指定などの方式は改良の余地があること,容量を1k語から削減可能なことが明らかとなった.分岐機能については,タグ値にもとづく多方向分岐,条件分岐の高い出現比率が確率され,Prologの高速実行向きハードウェアの最適化に関する指針が得られた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1987-12-15
著者
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瀧 和男
(財)新世代コンピュータ技術開発機構
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瀧 和男
新世代コンピュータ技術開発機構
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中島 浩
京都大学工学部
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三石 彰純
三菱電機(株) 情報電子研究所
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中島 浩
三菱電機
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中島 浩
三菱電機(株)
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中島 克人
(財)新世代コンピュータ技術開発機構
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三石 彰純
三菱電機(株)
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中島 克人
三菱電機
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