ボリュームレンダリング専用並列計算機ReVolverのアーキテクチャ

概要

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ボリュームレンダリングは,CT-スキャナ,MRIなどから得られる人体の断面から,立体的な画像を生成する手法として非常に重要な位置を占めている手法である.また,この手法は,科学技術計算の結果生じる3次元データの解析手段としての可視化手法としても注目を浴びている.しかし,ボリュームレンダリングには膨大な計算資源を必要とするため,高速化が困難であった.特に科学技術計算の結果の可視化には,遠近法による画像生成と,半透明なボリュームデータの取り扱いが非必要なため,高速化はさらに困難である.そこで,本稿では,科学技術計算の結果の高速な可視化を目的としたボリュームレンダリング専用並列計算機ReVolverのアーキテクチャについて提案を行う.ReVolverでは,ボリュームデータを3重化して格納することにより,従来の専用並列計算機で問題であった,ボクセルアクセス時のバンクコンフリクトを無くすことを最大の特徴としている.この特徴により,半透明なボリュームの遠近法を用いた描画を高速に行うことができる.さらに,ReVolverでは,ボリュームデータを用いたレイトレーシングをサポートすることで,従来のサーフェスデータでは表現の困難であった境界の曖昧な対象を表現する能力を持つ.
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-07-15

ボリュームレンダリング専用並列計算機ReVolverのアーキテクチャ

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