CREST池内プロジェクト概要 : 観察に基づく文化財のデジタル保存
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概要
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本稿では,文化財のデジタル保存を目的とする我々のプロジェクトのうち,特に有形文化財の幾何・光学情報の保存および生成当時の状態のデジタル復元に関する研究の概要を述べる.幾何情報のモデル化は,対象の3次元計測・複数距離画像の位置合せおよび統合の3段階によって行われる.このために,我々は複数距離画像の頑健な同時位置合せ手法およびボクセルを使用した効率の良い並列統合手法を開発した.光学情報に関しては,カラーカメラから得られるテクスチャ画像を幾何情報モデルの上に正確にマッピングする必要があるため,我々は2つのテクスチャマッピング手法を開発した.また,歴史的な有形文化財の建立当時の状態を復元する試みとして,再建されたために元の形状が失われている仏像および建造物に対して仮想空間上での復元を行った.本稿では,これらの手法の概略を説明するとともに,提案手法を実在する文化財に適用した結果を紹介する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-03-27
著者
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