南極ロケットS-210 JA-24,25号機による電離層電場の観測(b.電場と電流系)(第1回極域における電離圏磁気圏総合観測シンポジウム(Part I))
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概要
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昭和基地から打ち上げられた南極ロケットS-210 JA-24,25号機を用いて,約120 kmまでの電離層電場のDCおよびAC成分(8-110 Hz)を観測した.ロケットはオーロラの縁を通過した磁気地方時真夜中付近で観測されたDC電場は,高さによらない約20mV/mの電場と,30mV/mにも達する局所的電場から成る.前者はオーロラ帯電離層に一般的に存在する大規模電場である.後者は降下オーロラ粒子による空間電荷の影響と思われる電場で,100-115 kmの高度に存在する.ロケットの上昇下降時とも,高さ96から112 kmの局限された高度領域に,強いACノイズが観測された.ノイズの周波数は高さとともに変わるが,20-110 Hz以上に及ぶ.ノイズはDC電場と直交する方向に偏波している.このようなノイズの原因は,電離層内の電流層におけるプラズマ不安定によるものと思われる.
- 国立極地研究所の論文
著者
-
福西 浩
東北大学理学部超高層物理学研究施設
-
福西 浩
国立極地研究所
-
芳野 赳夫
電気通信大学電子工学科
-
芳野 赳夫
電気通信大学応用電子工学科
-
松尾 敏郎
京都大学大学院情報学研究科
-
松尾 敏郎
京都大学工学部電気工学第二教室
-
小川 俊雄
京都大学理学部地球物理学教室
-
森田 護
京都大学理学部地球物理学教室
-
芳野 赳夫
電気通信大学大学院電気通信学研究科
-
松尾 敏郎
京都大学工学部
-
芳野 赳夫
電気通信大学
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