ポーラー・パトロール気球(PPB) I. 気球システム
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
極域における気球観測の重要性が高まるに伴い, 一ヵ月に及ぶ長時間気球観測計画として, ポーラー・パトロール気球が提案されるに至った。この計画においては, 気球は南極にある観測基地から放球されることになる。厳冬期および盛夏期にはそれぞれ日の出および日没がないことを利用することにより, ゼロプレッシャー気球を比較的少量のバラスト投下で一カ月程度等高度を維持することは可能であると考えられる。これまでの気象学的検討によれば, 30km高度を飛翔する場合, 冬季なら数日間, 夏季では数週間で南極大陸周縁を周回できる。航跡の緯度円からのずれは夏季の方が冬季に比べずっと少ないので, 夏季の方がこの計画の実現性は高い。さらに, 一カ月程度の観測飛翔を行うために必要な電源, データ収録用オンボードメモリー, 飛翔中のオートバラスト機構などについても実現性の検討を進めている。気球位置についてはアルゴス・システムを利用する計画である。外国所属の基地の協力を得られた場合に期待される利点についても付記する。
著者
-
西村 純
宇宙科学研究所
-
鶴田 浩一郎
宇宙科学研究所
-
小玉 正弘
山梨医科大学
-
鶴田 浩一郎
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部
-
小玉 正弘
理化学研究所
-
小玉 正弘
山梨医科大学物理学
-
福西 浩
国立極地研究所
-
西村 純
宇宙科学研
関連論文
- 第2回南極周回飛翔宇宙線観測実験 : BESS-Polar II 報告(大気球研究報告)
- 22pBP-4 重力波検出技術を応用した重力勾配計の開発(22pBP 重力波,宇宙線・宇宙物理領域)
- BESS-Polar:南極周回飛翔・超伝導スペクトロメータによる宇宙起源反粒子の精密探査
- 28aZE-1 オートスキャンによる一次電子観測用ECCの解析(4)(化学組成,空気シャワー)(宇宙線)
- 27aZK-9 PPB-BETSにおける高エネルギー電子観測(宇宙物理)(宇宙線)
- S-520-19 号機搭載 Helium Emission Monitor によるプラズマ圏ヘリウムイオンの光学観測に関する研究
- 衛星による磁気圏プラズマ中の電場測定
- S-520-9 号機による電場計測 : イオンビーム法
- 南極周回気球 (PPB)
- 南極周回気球(PPB)将来計画1991-1993
- ガンマ線バーストの吸収線構造
- 超伝導マグネットスペクトロメータを用いた宇宙粒子線観測 : BESS 国際共同気球実験 (2) / 宇宙起源反粒子の探索結果
- 超伝導マグネットスペクトロメータを用いた宇宙粒子線観測 : BESS 国際共同気球実験 (1)/測定器及び気球飛翔実験
- 金星気球のモデル試験
- MCP を用いた気球用高感度スターセンサーシステムの開発
- 27pXB-10 PPB-BETSのCERN-SPSによる性能テスト
- 23aTG-8 BETSによるバルーン高度でのガンマ線フラックスの観測'99、2000年
- SSCに伴うVLFエミッションの特性 : 1977年9月21日のSSCに関連して
- 気球高度で観測されるオーロラX線像の焦点ボケ
- モンテカルロ法によるオーロラX線の大気中における拡散シミュレーション
- 電子線を用いたX線増感紙の較正(III. 加速器・放射光・測定装置)
- 21pZB-1 BESS-Polar II PMT用気密容器の開発 : 低温低圧動作試験(21pZB 光検出器・v検出器・ビームライン,素粒子実験領域)
- 22pZK-11 BESS-PolarII実験 : 南極二周回飛行に向けた超伝導マグネットの開発と性能評価(22pZK 高・超高エネルギー宇宙線,宇宙線・宇宙物理領域)
- 22pZK-10 BESS Polar-II実験 : 概要と準備状況(22pZK 高・超高エネルギー宇宙線,宇宙線・宇宙物理領域)
- 魚の背光反射行動と小脳活動に対する無重力効果
- ロケット搭載電源ノイズの FDTD シミュレーションとシールド法への応用
- ロケット搭載電源ノイズのFDTDシミュレーションとシールド法への応用(移動通信ワークショップ)
- ロケット搭載電源ノイズのFDTDシミュレーションとシールド法への応用
- ロケット搭載電源ノイズのFDTDシミュレーションとシールド法への応用
- ロケット搭載電源ノイズのFDTDシミュレーションとシールド法への応用
- ロケット搭載電源ノイズのFDTDシミュレーションとシールド法への応用
- S-310JA-1,2号機によるVLF自然電磁波プラズマ波の測定(e.イベントセッション)(第2回極域における電離圏磁気圏総合観測シンポジウム : Part II)
- あけぼの衛星観測によって明らかにされた極冠域における降下電子と電場の関係
- 電子シャワ-を巡っての研究遍歴
- 27a-ZH-6 「ようこう」衛星による太陽X線及びγ線の観測
- スダレコリメータのピッチ幅と源の位置決定精度
- 14pSH-6 自由落下型重力勾配計の開発(I)(14pSH 重力波,宇宙線・宇宙物理領域)
- ポーラー・パトロール気球(PPB) II. 観測計画
- EXOS-D の EMI 測定(VLF 波動観測装置への干渉)
- 衛星電位-電子密度の関係を用いた地球磁気圏の電子密度構造の研究
- ジオテイル衛星電位及びプラズマ波動観測による太陽風及びElectron Foreshockにおける電子温度の推定
- 一次電子シャワー検出用スクリーン・タイプ X 線フイルムの特性
- 30a-A-9 ガンマ線バーストのX線領域でのスペクトラム
- 30a-A-8 ガンマ線バーストのLogS-LogN
- 23aZP-6 気球高度における大気電子スペクトルII(高・超高エネルギー宇宙線,宇宙線・宇宙物理領域)
- 22pZK-8 気球高度における大気二次電子スペクトル(22pZK 高・超高エネルギー宇宙線,宇宙線・宇宙物理領域)
- 大気ガンマ線から推定した一次陽子及び上空のミューオンスペクトル(大気球研究報告)
- 27pXB-12 第2フェルミ加速による宇宙線電子スペクトルの変化
- 太陽変調による銀河宇宙線電子スペクトルの変化
- 磁気圏尾部における低域混成周波数帯静電波動のGEOTAIL衛星観測
- 衛星電位と周辺プラズマの観測から求めた低密度プラズマ中のGEOTAIL衛星の光電子電流密度
- 科学衛星「あけぼの」電場観測に基づく磁気圏の静穏状態の研究
- 惑星および地球磁気圏の撮像の可能性について
- ノーベル賞受賞のお祝い
- 低周波電磁波源の位置推定に関する研究(環境電磁・EMC)
- B-4-75 低周波線電流源の推定・可視化に関する研究(B-4.環境電磁工学)
- 低周波電磁波源の位置推定・可視化に関する研究(光・電波ワークショップ)
- 低周波電磁波源の位置推定・可視化に関する研究(光・電波ワークショップ)
- 低周波電磁波源の位置推定・可視化に関する研究(光・電波ワークショップ)
- 低周波電磁波源の位置推定・可視化に関する研究(光・電波ワークショップ)
- B-4-45 低周波電磁波源可視化システムの開発
- FDTD解析を用いた人工衛星周辺の電磁ノイズ分布調査とその制御
- 衛星周辺における太陽センサから発生する電磁ノイズの伝搬特性とそのシールド法(EMC・マグネティクス一般)
- 火星の磁気圏--Planet-B計画による火星探査
- GEOTAIL衛星電位を用いた地球磁気圏プラズマの電子密度及び温度の推定及び評価
- GEOTAIL衛星電位を用いた地球磁気圏プラズマの電子密度及び温度の推定及び評価
- 衛星周辺における太陽センサから発生する電磁ノイズの伝搬特性とそのシールド法
- ポーラー・パトロール気球(PPB) I. 気球システム
- カムランドによるジオニュートリノの検出
- 鎌田甲一さんを偲んで
- 北欧 S-520-12 号機によるパルセイティングオーロラの観測
- モザイク型Si(Li)半導体検出器によるオーロラX線撮像観測計画
- パンプキン気球について : 内圧の高いハート型気球
- 南極上空における気球の浮遊について
- 小田稔氏の文化功労者顕彰を記念して
- 気球放球時に観測器に加わる衝撃について
- 日中に上昇中の気球の減速現象 : 特に総浮力量との関係について
- 気球観測器方向制御のアクティブベアリングについて
- BESS-Polar : 南極周回気球実験による宇宙線反陽子の精密測定
- 大気ニュートリノ・フラックス計算較正のためのBETSによる大気ガンマ線の観測
- BESS実験による宇宙線反陽子流束の測定
- ガンマ線バースト
- 高エネルギー宇宙線一次電子と大気γ線の観測
- 高エネルギー宇宙電子観測の宇宙物理学的意義 : 高エネルギー宇宙電子の源としてのVela
- 飛行時間法を用いた中性ガス質量分析器の開発
- GEOTAIL衛星で観測されたContinuum Radiationの磁気圏尾部伝搬特性の解析
- 28aGS-13 自由落下型重力勾配計の開発(II)(28aGS 重力波(DECIGOなど),宇宙線・宇宙物理領域)
- EXOS-D 衛星により観測された電場
- スウェーデンの労使関係の新たな動向 (特集 今、労使関係に問われていること--新たな集団的枠組みの模索)
- PLANET-B計画
- 「じきけん」搭載の表面導電性太陽電池パネル
- 磁気圏の酸素 (生物圏から大気圏への化学物質の移動)
- 太陽風と地球磁気圏--衛星"あけぼの"がみている世界
- 永田 武, 福島 直編: 地球観測百年, 東京大学出版会, 東京, 1983, x+330ページ, 19×13cm, 2,000円.
- 17aSV-3 自由落下型重力勾配計の開発III(17aSV 重力波(DECIGOなど),宇宙線・宇宙物理領域)
- 我が国における宇宙線研究の始まり (特集 宇宙線100周年)
- 我が国における宇宙線研究の始まり(宇宙線100周年)
- 25pGJ-6 強磁場中の電磁カスケードの解析解と微分スペクトルの特徴(25pGJ X線・γ線,宇宙線・宇宙物理領域)
- 12aSE-1 宇宙線観測100年にあたって(12aSE 宇宙線・宇宙物理領域,素粒子実験領域,素粒子論領域合同シンポジウム,主題:宇宙線発見から100年 : 研究の歴史と将来への展望,宇宙線・宇宙物理領域)
- レーザー干渉計型重力鉛直勾配計の開発