衛星電位-電子密度の関係を用いた地球磁気圏の電子密度構造の研究

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概要

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従来衛星電位と電子密度の間にある関係についての調査はGEOS衛星やISEE衛星などを用いて行われ, 両者の間に良い相関が見出されている.しかし, これらの衛星観測は比較的地球に近い磁気圏領域を対象とし, 磁気圏遠尾部領域の調査は行われなかった.そこで本研究では, GEOTAIL衛星を用いて磁気圏遠尾部領域, 特にローブ領域及びプラズマシート境界層において衛星電位と衛星周辺の電子密度の関係を調査した.その結果, 衛星電位が数V〜80Vの範囲, すなわち電子密度が0.002〜30cm^-3の範囲で衛星電位と電子密度の間に非常に良い相関が得られ, 両者の特性を表す実験式を導いた.この実験式を用いた応用として, 磁気圏全体の電子密度分布を衛星電位から求め, 磁気圏の電子密度構造を調べた.また, LEP(低エネルギー粒子計測装置)によるイオン計測結果との比較から低エネルギー電子の分布を定量的に示すことが可能となった.
2000-06-25

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