異常高温が作物害虫の発生に及ぼす影響
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概要
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In order to project the influence of global climatic changes on insects, we examined the effects of a rise in temperature of 2-3℃ on the phenology and occurrence of arthropod crop pests using data obtained from Kagoshima Prefecture, southwestern Japan, in 1998. The average temperature of this year was 2℃ higher than that between 1960-1998. Several arthropod species emerged earlier than previous years because of the unusually high average temperature. These species were Homona magnanima, Adoxophyes honmai, Scirtothrips dorsalis, Pseudaulacaspis pentagona, aphids(mainly Myzus persicae and Lipaphis erysimi), and Tetranychus kanzawai. All Species showed developmental zeros of less than 10℃. In contrast, Spodoptera litura and Helicoverpa armigera, whose developmental zeros were above the mean winter temperature, emerged as usual in the spring. A possible increase in the number of generations per year was not clearly shown by the trap capture records, but all species are likely to have 1-2 more generation. The total number of male S. litura captured by pheromone traps in 1998 was the largest during the past 14 years. There was a positive correlation between the abundance of males and the mean annual temperatures. In contrast, H. magnanima, A. honmai and aphids were less abundant in 1998, and this occurs once per 4-10 years. No detectable difference in abundance was observed in H. armigera. We concluded that an elevation in mean temperature of 2℃ would impact the phenology of insects, but the pattern of response would greatly vary among species.
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 2001-02-25
著者
-
桐谷 圭治
農業環境技術研究所
-
福田 健
鹿児島農総セ
-
福田 健
鹿児島県農業開発総合センター
-
山口 卓宏
鹿児島県農業試験場
-
山口 卓宏
鹿児島農試
-
福田 健
鹿児島農試
-
松比良 邦彦
鹿児島県農業開発総合センター大島支場
-
松比良 邦彦
鹿児島県茶業試験場
-
松比良 邦彦
鹿児島茶業試験場
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