アリモドキゾウムシに対するSteinernema属線虫の殺虫活性と防除効果
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概要
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アリモドキゾウムシ根絶防除における密度抑圧防除資材として利用するため,昆虫病原性を持つSteinernema属線虫の殺虫活性について評価した.まず,Steinernema carpocapsae (All),S.feltiae,S.riobrave,S.glaseri(326,328,Mungyeong,Dongrae)の4種,7系統のSteinernema属線虫について,アリモドキゾウムシに対する殺虫活性を室内で比較した.供試線虫のうち,S.carpocapsae(All)は,雌雄の成虫に対して90%以上の殺虫率を示した.また,サツマイモ塊根内の幼虫,蛹に対してはS.riobrave,S.glaseri(Mungyeong),S.glaseri(Dongrae)が殺虫率30〜60%程度を示した.次に,S.carpocapsae(All)を,サツマイモ圃場に散布し,アリモドキゾウムシに対する防除効果を評価した.その結果,S.carpocapsae(All)は,無処理と比べ,アリモドキゾウムシによる被害塊根率を約60%,塊根の被害度を約40%減少させた.これらのことから,S.carpocapsae(All)は,アリモドキゾウムシの密度抑圧防除の一手段として利用可能とみなされた.
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 2006-08-25
著者
-
山口 卓宏
鹿児島県農業試験場
-
山口 卓宏
鹿児島農試
-
和泉 勝一
鹿児島県農試 大島支場
-
川添 幸治
鹿児島県農業試験場大島支場
-
川添 幸治
鹿児島県農業試験場大島支場:(現)鹿児島県出水農業改良普及センター
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