「脱成熟化へ向けての経営」に関するアンケート調査

概要

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本資料は,一昨年以来試みてきた「環境不測時代の経営」についての調査研究の継続研究として平成9年3月に実施したアンケート調査の一次集計の結果をまとめたものである。過去2年間「環境不測時代の経営」についてのアンケート調査を実施し,多くの企業の協力を得て,ここ数年の日本企業の動向を分析することができたと考えている。しかし,企業環境も回復基調にあるとはいえ,いまだ不透明な状況が継続し,企業経営の新しい方向が必ずしも定まっているとは言えない。それに加え,組織のライフサイクルからみると,成熟段階に達していると考えられる企業が少なくなく,脱成熟化をいかに達成するかが多くの企業の課題となっているといってよい。現実的に企業が脱成熟化に向けていかなる経営の方向を模索しようとしているかについて明らかにするためには調査をさらに継続的に行う必要性があると判断し,今回の調査実施となった。調査にあたっては,その継続性を考慮しながらアンケート項目の選択・修正を行った。その結果おおよそ70%のアンケート項目については,過去2回用いられたものを継続使用し,残り30%のアンケート項目については,内容・回答率との関連を考え削除もしくは修正を加え,さらに新たなアンケート項目を追加した。とくに過去の調査で試みられた社会性については,次回の調査にしかるべき修正を加えるという課題を残したまま削除することにし,戦略的提携については大幅にアンケート項目を修正した。今回のアンケート調査も研究目的から過去の調査同様,広範に及んでおり戦略,組織,人事,情報,社会的責任,戦略的提携といった多面的な分野から研究者が参加した。なお,上記の理由でのアンケート項目の削除・修正については理論的な検討を重ね,実施したことを明記しておきたい。アンケート調査は前年同様,上場企業を対象として実施され, 237社から回答を得た。アンケートとその一次集計結果は,次の通りである。この一次集計結果をふまえて,参加者各自が担当分野のデータ解析を相関分析などの方法で解析し,その成果を各自論文として発表する予定である。
慶應義塾大学の論文
1997-06-25

「脱成熟化へ向けての経営」に関するアンケート調査

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