オフィスにおける従業員満足の研究
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概要
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先進国においてホワイトカラー従業員の数が増大している現在,オフィス部門での生産性の向上が急務となっている。バブル期には,オフィスヘの投資が積極的に行なわれたが,バブル崩壊以降,コスト削減のためオフィス部門への投資は差し控えられるようになった。オフィスコストの大部分を占めるのは賃借料で,これは第一の削減対象となる。しかし,コストダウンのためにスペースを削減すれば,従業員の不満を引き起こし,それはモラールの低下や生産性の低下へつながるであろう。本論文は,今までほとんど注目されなかったオフィス改善とホワイトカラー従業員の職場満足との関係を明らかにすることを目的としている。具体的な分析は,実際にオフィス改善を行なった外資系総合化学メーカーであるA社において,アンケート調査を実施し,オフィス改善と職場満足との関係を明らかにした。相関分析と重回帰分析の結果,A社での職場満足は,書類の収納・ファイリング,打ち合わせ場所,リフレッシュコーナーの改善によってある程度説明されることが判明した。全体的に見て,アメリカの場合とは異なり,プライバシーの保持が職場満足に貢献する度合いは低かった。
- 慶應義塾大学の論文
- 1994-12-25
著者
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