アリウム・ギガンチウムの大量増殖に関する研究第1報. 萌芽葉からのカルス・シュート形成並びに幼植物体再生

概要

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花茎の抽苔前の若い萠芽葉を用いてカルス及びシュート形成並びに幼植物体再生に及ぼす生長調節物質,ゲル化剤,糖及び光条件について検討した。1.カルスおよびシュート形成に対しBA及びNAAとも高濃度で促進的で,カルス形成はBA1+NAA10mg/lで100%の形成率を,またシュート形成はBA0.1∿1+NAA10mg/l区で10∿27%の形成率を示した。寒天とゲルライトの間で,カルス及びシュート形成率に大きな差はみられなかった。2.カルス及びシュート形成に対し,ABAは抑制的で,特に10mg/l添加区ではカルス・シュート形成とも認められなかった。糖濃度は2%区で良好であった。また,カルス・シュート形成とも暗所条件で良好で,明所条件はカルス・シュート形成を抑制した。3.移植カルスからのシュート形成に及ぼす糖濃度の影響をみると,シュート分化率及びシュート数とも8%区で最も良好であったが,その後のシュートの生長を抑制した。
神戸大学の論文