人為的雄性不稔の研究 : II. 薬剤撒布による胡瓜の雄性不稔

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概要

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聖護院節成胡瓜とサカタ交配節成胡瓜を用い, 2,4-D amin塩の撒布により, 胡瓜の雄性不稔の誘発される事をこゝろみた。聖護院節成胡瓜では明らかに2,4-D amin塩による効果は認められ, 特に50p.p.m.を撒布する事により, 雄花数は無撒布の8%に減ずるばかりでなく, 雌花数は2倍以上もの増加があらわれ, 着果数も2倍になつた。花粉の発芽試験の結果は2,4-D撒布のものも発芽率は低下しなかつた。其の他の2,4-D撒布による異常は撒布したものでは, 無撒布に比して, 分枝数は減少し, 枝は匍匐状を呈した。本実験では2,4-D撒布によつて, 雄性不稔の誘発に成功し, F_1雑種の採種に適用出来る様に思われた。
神戸大学の論文

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