アスパラガス4倍体の葯培養
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概要
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2倍体株の葯培養によって得られた4倍体株の起源の確認,及び多様な育種素材の作出を目的として4倍体の葯培養を行った。1)葯の発育度とカルス形成率 : 葯からのカルス形成率は減数分裂期∿1核期初期の葯を用いた場合最も良好(82%)で,花粉成熟期の葯からはほとんど(3%)形成されなかった。2)カルス形成率に及ぼすサイトカイニン及びオーキシンの影響 : 小胞子1核期の葯からのカルス形成率は,BA0.2+NAA0.2mg/l添加区で,明所及び暗所培養とも高い値を示した。カイネチンはBAに比較して,また2,4-DはNAAに比較してカルス形成率の点で劣っていた。3)カルスからのシュート分化及びシュートからの発根 : シュート分化培地(BA1.0+NAA0.5mg/l)でのカルスからのシュート分化率は20∿25%であった。またシュートを発根培地に移植すると80%以上で発根が認められ,植物体にまで生長した。現在のところ,作出された植物は全て4倍体の雄株であった。
- 神戸大学の論文
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