当科開設以来15年間の口腔癌の治療成績

概要

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1979年4月の当科開設以来, 190例の口腔癌新鮮例が当科で治療を受け, 1年以上の経過観察を受けた。7年後に原病死した舌癌症例が1例あったため, 10年生存率の一部が5年生存率よりも低下していた。10年未満での他病死21例は対象から除外した。生存率は次のとおりであった。全例 : 5年-66.7% 10年-64.8%。上顎歯肉 : 5年および10年-74.9%, 舌 : 5年-73.1% 10年-69.1%, 口底 : 5年および10年-67.3%, 頬粘膜 : 5年および10年-62.2%, 下顎歯肉 : 5年および10年-50.3%。T1 : 5年および10年-87.6%, T2 : 5年および10年-73.5%, T3 : 5年-54.8% 10年-47.0%, T4 : 5年および10年-35.8%。NO : 5年および10年-79.6%, N1 : 5年-41.7%10年-27.8%, N2a : 5年および10年-50.0%, N2b : 5年および10年-36.4%, N2c : 5年および10年-28.6%, N3 : 0%。ステージ1 : 5年および10年-86.1%, ステージII : 5年および10年-83.6%, ステージIII : 5年-57.1% 10年-50.0%, ステージIV : 5年および10年-37.8%。この15年間を5年ごとに3つの時期に区切ると生存率は次のとおりであった。第1期 : 5年-50.0%10年-47.4%, 第2期 : 5年および10年-68.9%, 第3期 : 5年-74.4%。即ち生存率が向上する傾向が認められた。
東北大学の論文