Blandin-Nuhn腺?胞の6例

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概要

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Blandin-Nuhn腺嚢胞は舌下面正中部付近にみられる粘液嚢胞であるが, 昭和54年4月から昭和58年5月までの4年2ケ月間に著者らは6例を経験した。患者の年齢は6歳から11歳までにわたり, 男児4例, 女児2例であった。来院までに自潰再発を繰り返したり, 他院で既に処置を受けていた例が多く, 嚢胞出現から本院来院までの期間は約5.2ケ月であった。当科での処置は嚢胞全摘が5例, 冷凍外科療法が1例で, このうち4例に再発が認められた。病理組織学的所見では, 重層扁平上皮を呈する舌粘膜下に粘液と肉芽組織の混在している所見が認められたのみで嚢胞内腔を被う上皮はなく, 粘液漏出型の嚢胞と考えられた。手術法としては, 嚢胞と腺体の全摘出が望ましいが, それが不確実の場合, 冷凍外科療法の併用も効果的と思われる。又, 舌への慢性刺激や外傷の誘因と考えられる要素の除去も, 再発を防ぐために有効であろうと思われる。
1984-08-15

著者

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