南極・宗谷海岸の地下構造(英文)
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概要
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第20次日本南極地域観測隊は, 1979年1月に, 南極・昭和基地の近傍の宗谷海岸で人工地震観測を実施した。これは, 日本隊としては初めて地下構造を求めることを目的とした大規模な実験の一環であり, 次の諸テストを主な目的とした。1)南極における人工地震観測システムの確立, 2)ダイナマイト埋設用雪氷ボーリング機械, 3)低温下で使えるダイナマイト。オングル海峡の海面下110mの水中で1000kg, および内陸の62mの掘削孔下で560kgの火薬を爆発させ, 実験を行い, 所期の目的を達した。今回の測線は80kmで, 大陸内に10点の観測点を設置した。得られた地下構造で特徴的なことは, P波速度にして4∿5km/sの堆積層と思われる層が500∿1000mの厚さに, 氷床直下に存在することで, これは東南極地域で, これまでには見出されていない。
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