南極・昭和基地付近の地震
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概要
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1957年に国際地球観測年が始まり, 地震観測点が設置されるまでは, 南極に震源のある地震は観測されていない。南極での地震観測が継続されるにしたがい, 南極大陸やその周辺海域での地震発生が報告されるようになった。過去20年間に4個の地震の震源が南極大陸内や沿岸に確認されている。その一つは東南極盾状地に位置している。マグニチュードはいずれも4ぐらいで, 南極大陸内にマグニチュード5以上の地震が起こっていないのも事実である。各観測点近傍の地震活動も, 国際地球観測年の頃は報告されている。昭和基地でも局地的な地震活動が認められているが, 1987年に始めたテレメータ観測でも, 局地的な地震が4カ月間に10個ほど記録された。これらの地震のマグニチュードは3以下で, 昭和基地でのP-S≒20秒, 北東方向160km付近に震源域があることがわかった。この震源域の付近は地質断層の存在も推定されており, このテクトニックな局地的地震と地質構造との関係も興味深い。
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