ナスの葯培養によるカルス及び胚様体形成に及ぼす温度処理の影響
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概要
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ナス(品種’早生真黒’)を供試し、葯培養におけるカルス及び杯様体形成を高めるために高温処理を試みた。培地はMS培地に2,4-Dとkinetinをそれぞれ0.02mg/ℓ、ショ糖を3%、Gelriteを0.2%添加したものとした。葯は11月上旬に採取したものを用いた。カルス形成率は対照では14%であったのに対し、葯置床後35℃で48時間の高温処理を行った場合は28%と約2倍まで向上した。また胚様体は高温処理区のみで得られた。また、夏期に同様の品種、培地を用いて花蕾に対する低温処理(4℃-0,5,10日)の効果について検討した。低温処理の効果は認められず、カルス形成葯率は処理日数が長くなるにつれて低下した。また胚様体はいずれの区でも形成されなかった。Anthers containing uninucleate microspores of eggplant cv.'Wase-Shinkuro' were cultured on MS supplemented with 0.02mg/1 2,4-D and kinetin,3% sucrose and 0.2% Gelrite with high and low temprerature treatments to increase number of haploids,in early August and September and on November 4,1992.Anthers plated were kept heated at 35℃ for 48h in early November,and callus and embryoid were formed from microspores.The frequency of anthers foming callus was as high as 28% in treated anthers,but 14% in non-treated ones.Embryoids were obtained only in treated anthers,and the frequency of anthers forming embryoid was 5.1%.On the other hand,low temprerature pretreatments at 4℃ for 0,5 or 10days to flower buds in summer season were ineffective for embryoid formation and inhibitory for callus formation with treatement for langer periods.
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