ダイコンおよび他のアブラナ科植物の子葉プロトプラストからのカルス形成および植物体再分化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ダイコン8品種, キャベツ3品種カブ3品種,カリフラワー1品種, プロッコリ1品種のプロトプラスト培養によるカルス形成, 植物体再分化を試みた.<BR>プロトプラスト単離のために適した条件をダイコンで検討した結果, 5日齢の実生の子葉を細断し, 2%セルラーゼY-C, 0.2%ペクトリアーゼY-23, CPW塩, 0.3%マニトールからなる酵素液中で2時間, 27°C条件で振とうすることにより高収量のプロトプラストが得られた. 16品種のアブラナ科植物についても種々の条件を検討したところ, 供試材料として胚軸より子葉が適し, 3種類の酵素液の中ではダイコンと同じものが適していた. 単離したプロトプラストの培養は,Pelletier (1983) のB培地で最初の3日間暗黒, その後徐々に1,5001xの明条件にもって行った. 次いで7~10日おきにC培地を添加していくことにより4週間後にはコロニー形成がみられ, さらに1月後にはカルスとなった. それらをE培地に移植することにより苗条を再分化するものがあった. ダイコンでは守口, カブでは金町小蕪, 旧野菜蕪だけであったが, 他の品種ではすべて苗条再分化がみられた. 根はすべての品種で再分化した. 苗条は, 切り取ってMS培地に移植することにより発根した.
- 園芸学会の論文
著者
関連論文
- ナスの葯培養によるカルス及び胚様体形成に及ぼす温度処理の影響
- シソ科ハーブ類のカルス培養およぴ植物体再分化
- ヤーコンの茎頂培養,節培養及びカルス培養による増殖
- トウガラシの7月から11月にかけて得られた葯の培養によるカルスおよび胚様体形成(英文)
- 葯培養と花粉培養によるセルリ花粉からのカルスと胚様体の形成
- トウガラシの品種間雑種の果実の収量,アスコルビン酸およびカプサイシノイド含量
- イチョウイモの多芽体培養による繁殖
- カーネーション茎頂培養での水浸状化防止に及ぼす培地添加支持体の効果
- 野菜類の耐塩性に関する研究 ?.台木の耐塩性
- タマネギの球形成と休眠時のアブサイシン酸の消長および in vitro 培養での球形成
- サトイモのカルスから単離したプロトプラストからの植物体再生
- ニンジンの ?? 培養による半数体の作出
- ナスおよびピーマンやく培養による花粉からの半数体とカルス形成
- サトイモの黄化茎からのカルス形成と植物体再生
- アスパラガスのロックウール栽培及び土耕による植物体の生長
- アスパラガス側芽培養でのアンシミドールによる発根及び多芽体形成
- ニンニクの in vitro 培養での茎頂の休眠
- 人工培地上でのアスパラガスの頂芽及び側芽由来の雌雄小植物体の発根(英文)
- ダイコン, キャベツおよびハクサイの種間•属間雑種育成と胚軸カルス培養による雑種植物の増殖
- アミノ酸, ビタミン及び植物ホルモン処理によるダイコンの自家不和合性打破
- 生体上および人工培地上でのタマネギ花床からの子球再生
- アスパラガスえき芽培養における密度効果, および根分化
- ダイコンおよび他のアブラナ科植物の子葉プロトプラストからのカルス形成および植物体再分化
- 培養液濃度がトマトの収量と品質および養液成分の濃度変化に及ぼす影響
- ダイコンの採種のための春化処理
- ヤマノイモのウイルス・フリー株の育成と栄養繁殖
- ニンニクのウイルス・フリー株の生産性及び花床培養による増殖
- 促成栽培で生産されたアスパラガスの収量と品質(英文)
- 野菜類の耐塩性に関する研究 ?.砂耕試験
- 野菜類の耐塩性に関する研究 ?.発芽試験
- NFT水耕トマトの間欠給液およびその液温がチャネル内養液の溶存酸素濃度に及ぼす影響