ダイコンの採種のための春化処理
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概要
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‘春播き美濃早生大根’を供試して開花誘導に必要な低温処理や処理期間を検討した. 更に低温処理後圃場へ植え出したときの開花状態を観察した.開花誘導に必要な低温処理は, 3°C2または3週間処理後15または25°Cへ移すことにより早い開花が見られ, また草丈も高くなった. 到花日数は低温処理後約50日前後で, 処理区による大きな差は見られなかった.3月から11月まで毎月1日に3°C処理開始後, 2週間処理後圃場へ植え出したところ, 8月, 11月以外は開花し, 結実した. 圃場定植後の到花日数は, 24日前後から最も遅い10月で95.6日であった. 一方花数は, 4月処理開始区で最も多く, 9月処理開始区になると約1/3になり, 10月には極端に少なくなった. 種子数は, 6, 7月は莱当たり2〜3種子と少なく, その他の月は約5種子であった. 6, 7月でも春化消去は起こらなかった. 春化消去の起こる温度を見たところ, 3°C2週間処理後35°Cへ移した時抽台が見られず花芽分化が起こらなかった. 3°C3週間処理区では35°Cへ移しても抽台が見られたが, 開花が遅れた. 以上の結果, 供試した春播き美濃早生大根では3°C2週間春化処理の後30°C以下の温度で栽培することにより開花誘導が可能であった. また3°C3週間処理なら35°C以下で開花誘導が可能であった.
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