長期間培養したサトイモのカルスから再生した植物の形態および収量
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概要
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サトイモの品種'えぐいも'を供試し、長時間培養したカルスから再生した植物の収量と、形態について調べた。黄化茎切片を2mg・liter-1 liter-1 2ipを添加した基本培地で培養し、カルスを形成させた。カルスは約1ヵ月ごとに同組成の新しい培地に継代培養して増殖・維持した。初代培養から通算して10ヵ月または15ヵ月培養後、カルスをホルモン無添加のMS培地に移植し、再生した植物を順化した。これからの植物から繁殖した球茎を、翌年植え付けて栽培し、収量などの調査を行った。その結果、長期間培養したカルスから再生した植物は、元の’えぐいも’植物と比較して収量が低かった。また、15ヵ月間培養したカルスから再生した系統は、葉身が丸く、丸い球茎を形成した。Characters of plants regenerated from calli cultured for long period in taro (Colocasia esculenta Schott cv. Eguimo) were studied. Calli were obtained by culturing etiolated stem segments on Murashige and Skoog's (MS) medium supplemented with 30 g・liter-1 sucrose, 2 me・liter-1 NAA and 2 me・liter-1 2 ip. They were proliferated by subculturing on the same fresh medium for 10 or 15 months from initial planting. Plants regenerated after transferring them to hormone-free MS mediium. The yield of corms from plants regenerated from callus was lower than those of original 'Eguimo' (control). Leaf blade of plants regenerated from callus for 15 months (C-15) was more round than that of control plants. Corm shape of C-15 plants was more round than that of control plants.
- 岡山大学の論文
- 1998-02-01
著者
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