せん妄・精神不穏が頻発するターミナル期患者への看護介入の検討

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概要

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せん妄の一症状としての不穏と, 意識明瞭ななか感情悪化による精神不穏とが頻発するターミナル期患者の介護介入について事例検討を行った。肺癌末期で強度の呼吸困難があり, モルヒネの持続使用によりセデーションをかける方法のみが, 唯一意識下の苦痛を軽減させることができる患者である。低O_2血症から意識障害が起こりうる状況であり, 当然持続する呼吸困難で睡眠障害も起き, 意識変容を伴ったせん妄が頻発し, 不穏状態である。そのような中でも潜在化・顕在化するニードが表現され, 意識明瞭な"その時・その場"で, 心の懸案問題に対応することは, ターミナル期の病態によっては意識障害が必然的に起こりうる患者にとって, その人の尊厳を維持するためにも重要な看護である。また, 対応によりその時点でのせん妄誘発を防ぐことができる場合もある。
日本赤十字看護大学の論文

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