石炭ガス用酸化鉄系ハニカム脱硫剤の再生および脱硫・再生繰り返し特性

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概要

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高温で石炭ガス中のH2Sを除去する酸化鉄系ハニカム脱硫剤の再生および脱硫・再生繰り返し特性について検討した．再生はO2を含む1.5%程度含むガスで行い，570K以上において，脱硫剤は完全に酸化され，脱硫時に吸収した硫黄分の60%以上を放出した．また，570K以上では，入口再生ガス中にSO2を含む場合，再生されたFe2O3がSO2を吸収するため，再生反応が終了した時点で速やかに再生工程を終了させる必要がある．再生時に硫酸鉄等で残留した硫黄分は，脱硫時に分解してSO2を放出した．このため，予め残留硫黄分が分解する630K以上の石炭ガスで脱硫剤を還元することが必要である．この還元工程を組み込んだ脱硫・再生繰り返しにおいては，脱硫剤の硫黄吸収容量は低下するが，5回程度の繰り返しでほぼ一定となり，安定した性能が得られることが判明した．
社団法人　化学工学会の論文
2002-07-20

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