アスパラギンと還元糖溶液の 37℃ での長期間インキュベーションによるアクリルアミドの生成
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では,Fru + Asn 溶液または Glc + Asn 溶液を 37℃ で長時間インキュベーションすることによる AA 生成について検討を行った.その結果,pH 7.4,pH 12.0 の Fru + Asn 溶液,Glc + Asn 溶液共に AA の生成が認められた.また,同じ pH であれば Fru + Asn 溶液の方が褐変度は高くなる傾向があったが,AA の生成は Glc + Asn 溶液の方が高くなった.これらの結果は,これまで報告されている 120℃ 以上での高温加熱による AA の生成経路とは異なる経路であることが示唆された.また,Glc + Asn 群において pH 7.4,37℃ で 1 ヶ月間インキュベーションすることにより AA の生成が認められた.このことより生体内の AGEs の一種として AA が生成する可能性が示唆された.
著者
-
太田 富久
金沢大学大学院医薬保健学研究科(薬学系)天然物化学研究室
-
太田 富久
金沢大学大学院自然科学研究科
-
米澤 弥矢子
カルビー株式会社r&dグループ
-
古賀 秀徳
カルビー株式会社
-
石原 克之
カルビー株式会社
-
米澤 弥矢子
カルビー株式会社
関連論文
- 2-IV-23 経口摂取によるじゃがいもおよびポテトチップスに含まれるビタミンCのヒトへの吸収(一般演題,日本ビタミン学会第62回大会発表要旨)
- ヒメオオクワガタ (Dorcus montivagus (Lewis)) 成虫に発生した Paecilomyces sp. とその寒天培養における分生子柄束形成について
- ポテトチップス中の抗酸化成分について
- 加熱調理した野菜類・いも類中のアクリルアミド含有量
- ハトムギ熱水抽出物の変異原性試験 : ―復帰変異試験,マウスリンフォーマ試験 (MLA),マウス小核試験―
- スギヒラタケはなぜ毒性を持つようになったのか?
- スギヒラタケ熱水抽出エキスの毒性に関する研究
- γ-アミノ酪酸を添加したジャガイモスナック菓子の高血圧自然発症ラットにおける血圧降下作用
- 18 沖縄産海洋生物より単離した新規生物活性物質の構造(口頭発表の部)
- 46 Eudistoma種のホヤの生物活性物質(口頭発表の部)
- DHQシンターゼは狼の皮を着た羊か?
- シロキシジエンとアルデヒドの環化縮合反応における立体制御
- 支部活動と一般会員(支部活動への希望と意見)
- がんの補完代替医療 : 植物性医薬品の研究開発
- 補完代替医療(10)ハトムギ--サプリメント素材としての研究の現状
- サナギタケ(Cordyceps militaris (L. : Fr.) Fr.)とマルミノアリタケ(Cordyceps formicarum Kobayasi)の寒天培養における子嚢殻性子座形成について
- 各種処理によるジャガイモ塊茎のγ-アミノ酪酸(GABA)増加方法
- 122(P-78) ユビキチン翻訳後修飾系を標的とする海洋生物由来の天然有機化合物の探索(ポスター発表の部)
- Revised Structures of Flavidulos, Constituents of Lactarius flavidulus IMAI, and the Structure of Flavidulol D
- Chirality of the 3-Hydroxy-3-methylglutaric Acid Moiety of Fasciculic Acid A, a Calmodulin Antagonist Isolated from Naematoloma fasciculare
- Russuphelins B, C, D, E and F, New Cytotoxic Substances from the Mushroom Russula subnigricans HONGO
- Russuphelin A, a New Cytotoxic Substane from the Mushroom Russula subnigricans HONGO
- Fasciculic Acids A, B and C as Calmodulin Antagonists from the Mushroom Naematoloma fasciculare
- The Constituents of Lactarius flavidulus IMAI
- ハトムギ熱水抽出物のラット 28 日間反復経口投与毒性試験
- ハトムギ熱水抽出物のラット急性毒性試験
- 60(P-35) Tricholoma属キノコから得られた新規テルペノイドtricholomalides A-Cの構造と神経突起伸展作用について(ポスター発表の部)
- 107(P-62) 食品に由来する薬物相互作用物質の化学(ポスター発表の部)
- 神経栄養因子の生合成にかかわる情報伝達系の解析
- 58(P19) 神経成長因子産生促進作用を持つケロウジ由来ジテルペノイド類の構造(ポスター発表の部)
- 93(P29) ドクゼリ(Cicuta virosa)の中枢毒性成分研究(ポスター発表の部)
- 52(P13) チャツムタケ属担子菌のポリイソプレンポリオール類の立体構造(ポスター発表の部)
- α-マンゴスチンの筋小胞体カルシウム輸送ATPaseの阻害作用
- (S)-CIS-2-AMINO-5-CHLORO-4-PENTENOIC ACID FROM THE FUNGUS AMANITA VERGINEOIDES
- Confluentic Acid and 2'-O-Methylperlatolic Acid, Monoamine Oxidase B Inhibitors in a Brazilian Plant, Himatanthus sucuuba
- Synthesis of erythro-L-β-Hydroxyglutamic Acid Hydrochloride from L-Malic Acid
- 55 ブラジル産植物Cnidoscolus phyllacanthusから単離した新規細胞毒性成分の構造(ポスター発表の部)
- 12 不斉合成素子としてのL-ピログルタミン酸エステルの有効利用 : (-)-バルジシニンおよびカルバペネム類の合成(口頭発表の部)
- P-67 海洋真菌由来のHDM2-p53複合体形成阻害物質(ポスター発表の部)
- P-47 海洋由来糸状菌から得られた新規ノトアミド類の構造と生合成研究(ポスター発表の部)
- P-8 海洋由来Penicillium属真菌の培養液から得られた新規アルカロイドの構造(ポスター発表の部)
- 3.アスパラギン含有食品系におけるアクリルアミド生成反応に対するアスコルビン酸の影響(第115回会議研究発表要旨,ビタミンC研究委員会)
- ユビキチン依存的タンパク質分解系を標的とする新規生物活性物質の海洋微生物からの探索 (第15回天然薬物の開発と応用シンポジウム講演要旨集) -- (一般講演)
- グレープフルーツジュースと薬物代謝
- 71(P-28) 海綿Axinella brevistyla由来のピロール誘導体の構造(ポスター発表の部)
- 96(P-8) アキラルなビアリール発色団を用いるキラルアルコールの絶対配置決定法(ポスター発表の部)
- 74(P57) グレープフルーツジュースに由来するCYP3A4阻害物質の立体構造(ポスター発表の部)
- ジャガイモおよびその加工食品のγ-アミノ酪酸(GABA)含量
- 加工食品モデル系におけるアクリルアミドの生成および抑制条件の検討
- 1.ポテトチップス及び蒸しじゃがいも摂取後の血漿総ビタミンC濃度及び尿中総ビタミンC排泄量に関する検討(速報)(第133回会議研究発表要旨,ビタミンC研究委員会)
- アスパラギンと還元糖溶液の37℃での長期間インキュベーションによるアクリルアミドの生成
- アスパラギンと還元糖溶液の 37℃ での長期間インキュベーションによるアクリルアミドの生成