加熱調理した野菜類・いも類中のアクリルアミド含有量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
炭水化物を多く含む食品を高温で加工された食品中からアクリルアミド(AAm)が検出されたと2002年4月にスウェーデンの研究者により発表された。その後,種々の加熱加工食品中に存在していることが明らかとなった。しかしながら,加工食品同様に食材に加熱加工を施す家庭での調理食品についての検討はあまりなされていない。そこで,家庭での調理食品に着目して調査を行った。種々の加熱調理食材にAAmが認められ,含有量の高かったのは,もやし,次いでにんにくであった。また,食材中のアスパラギン(Asn)含量と加熱後のAAm含量との間に強い相関(R^2=0.66)が見られた。しかし,Asn含量が低くても加熱が強いとAAm含量が高くなる可能性があることが分かった。このことから,家庭での調理においても過度な加熱調理を避けることでアクリルアミド生成が抑制されることが示唆された。
- 2009-02-20
著者
-
石原 克之
カルビー株式会社R&Dグループ
-
奈良 一寛
カルビー株式会社R&Dグループ
-
米澤 弥矢子
カルビー株式会社R&Dグループ
-
星野 文子
カルビー株式会社R&Dグループ
-
有馬 正巳
日本スナック・シリアルフーズ協会
-
古賀 秀徳
カルビー株式会社R&Dグループ
-
星野 文子
カルビー株式会社r&dグループ
-
米澤 弥矢子
カルビー株式会社r&dグループ
-
古賀 秀徳
カルビー株式会社
-
奈良 一寛
カルビー株式会社r&dグループ
-
石原 克之
カルビー株式会社
-
古賀 秀徳
カルビー
-
米澤 弥矢子
カルビー株式会社
関連論文
- 2-IV-23 経口摂取によるじゃがいもおよびポテトチップスに含まれるビタミンCのヒトへの吸収(一般演題,日本ビタミン学会第62回大会発表要旨)
- ポテトチップス中の抗酸化成分について
- 加熱調理した野菜類・いも類中のアクリルアミド含有量
- γ-アミノ酪酸を添加したジャガイモスナック菓子の高血圧自然発症ラットにおける血圧降下作用
- 各種処理によるジャガイモ塊茎のγ-アミノ酪酸(GABA)増加方法
- 3.アスパラギン含有食品系におけるアクリルアミド生成反応に対するアスコルビン酸の影響(第115回会議研究発表要旨,ビタミンC研究委員会)
- ジャガイモおよびその加工食品のγ-アミノ酪酸(GABA)含量
- 加工食品モデル系におけるアクリルアミドの生成および抑制条件の検討
- 1.ポテトチップス及び蒸しじゃがいも摂取後の血漿総ビタミンC濃度及び尿中総ビタミンC排泄量に関する検討(速報)(第133回会議研究発表要旨,ビタミンC研究委員会)
- アスパラギンと還元糖溶液の37℃での長期間インキュベーションによるアクリルアミドの生成
- アスパラギンと還元糖溶液の 37℃ での長期間インキュベーションによるアクリルアミドの生成