各種処理によるジャガイモ塊茎のγ-アミノ酪酸(GABA)増加方法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究ではジャガイモ塊茎の発芽処理,嫌気的条件下(窒素置換,各種水溶液への浸漬),凍結処理,および塊茎の摩砕等の処理によるGABA含量の変化について検討を行った.(1)ジャガイモを塊茎の状態のままGABAを増加させる方法である発芽処理では1.3倍程度した.芽中には少なからずグリコアルカロイドが含まれるため,取り除くことが好ましいと考えている.また,各嫌気処理,ストレス負荷処理では,約2〜3倍のGABAの増加が確認できた.(2)ジャガイモを塊茎の状態で維持する必要が無い場合,塊茎の摩砕処理によって約2〜3倍のGABAの増加が確認できた.また,単位時間あたりのGABAの増加は7.7mg/100g/hであった.(3)嫌気処理,および摩砕処理ともジャガイモ塊茎中のGABAを増加させる至適温度は35℃であった.
- 2007-10-10
著者
-
古賀 秀徳
カルビー株式会社R&Dグループ
-
野口 智紀
カルビー株式会社R&Dグループ基礎研究チーム
-
中村 和哉
カルビー株式会社R&Dグループ基礎研究チーム
-
古賀 秀徳
カルビー株式会社
-
古賀 秀徳
カルビー株式会社r&dグループ基礎研究チーム
-
中村 和哉
カルビー株式会社r&dグループ基礎研究チーム
-
野口 智紀
カルビー株式会社r&dグループ基礎研究チーム
-
古賀 秀徳
カルビー
関連論文
- 2-IV-23 経口摂取によるじゃがいもおよびポテトチップスに含まれるビタミンCのヒトへの吸収(一般演題,日本ビタミン学会第62回大会発表要旨)
- ポテトチップス中の抗酸化成分について
- 加熱調理した野菜類・いも類中のアクリルアミド含有量
- γ-アミノ酪酸を添加したジャガイモスナック菓子の高血圧自然発症ラットにおける血圧降下作用
- 各種処理によるジャガイモ塊茎のγ-アミノ酪酸(GABA)増加方法
- 3.アスパラギン含有食品系におけるアクリルアミド生成反応に対するアスコルビン酸の影響(第115回会議研究発表要旨,ビタミンC研究委員会)
- ジャガイモおよびその加工食品のγ-アミノ酪酸(GABA)含量
- 加工食品モデル系におけるアクリルアミドの生成および抑制条件の検討
- 1.ポテトチップス及び蒸しじゃがいも摂取後の血漿総ビタミンC濃度及び尿中総ビタミンC排泄量に関する検討(速報)(第133回会議研究発表要旨,ビタミンC研究委員会)
- アスパラギンと還元糖溶液の 37℃ での長期間インキュベーションによるアクリルアミドの生成