三尖弁血栓の剥離により肺塞栓をきたした急性骨髄性白血病の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The patient, a 39-year-old man, was admitted on August 23, 1976, because of anemia and general fatigue. Peripheral blood examination revealed leukocytosis of 110, 600/cmm. with 86 per cent of peroxidase positive myeloblasts. A diagnosis of AML was made.<BR>On the 10 th hospital day, he was clinically improved following the treatment with daunorubicin, methotrexate and prednisolone. On the 15 th hospital day, leukocyte count rose to 10, 000/cmm. with 35% myeloblasts and 12% promyelocytes. Platelet count decreased to 30, 000/ cmm.. Coagulation studies revealed marked decrease of fibrinogen (20mg/dl), increase of FDP (50μg/ml), prolongation of prothrombin time (15sec., 45%) and the extraordinary reduction of euglobulin lysis time (30min.) . Those were suggestive of the presence of disseminated intravascular coagulation. He was treated again with DCP without clinical responses. On the 25 th hospital day, he had a sudden onset of chest pain, fever and bloody expectoration. A chest film showed diffuse infiltration in the left lower field. An electrocardiogram disclosed no findings of pulmonary infarction. He was expired on September 17, 1976.<BR>On postmortem examination, pulmonary embolus and thrombus adhering to tricuspid valve were found.<BR>Pulmonary embolus might be originated from the thrombus adhering to tricuspid valve caused by disseminated intravascular coagulation.
著者
-
光谷 俊幸
昭和大学医学部附属藤が丘病院 内科血液
-
風間 和男
昭和大学医学部第2病理学教室
-
清水 盈行
昭和大学医学部第二内科
-
横山 新一郎
昭和大学医学部第二内科学教室
-
浅野 洋治
昭和大学医学部第二内科学教室
-
香川 宗也
昭和大学医学部第二内科学教室
-
野津 立秋
昭和大学医学部第二内科学教室
-
秋本 芳太郎
昭和大学医学部第二病理学教室
-
鶴岡 延熹
昭和大学医学部第二内科学教室
-
光谷 俊幸
昭和大学医学部第二病理学教室
関連論文
- 220.Uterine Papillary Serous Carcinoma (UPSC)の一症例(婦人科9:子宮体部III, 示説, 第27回日本臨床細胞学会秋期大会学術集会)
- 214. 膿胸壁から発生した悪性リンパ腫の1例(リンパ・血液III)
- 11 成人にみられた乳腺分泌癌の2例(乳腺III)(示説演題)(第31回日本臨床細胞学会秋期大会学術集会)
- 乳腺分泌癌の2例
- 49 胸水中に出現した悪性淡明細胞汗腺腫の1例(体腔液IV)(示説演題)(第31回日本臨床細胞学会秋期大会学術集会)
- 睾丸悪性リンパ腫の1例
- 233.セミノーマと鑑別を要した睾丸原発悪性リンパ腫の1例(リンパ腫 : (II), 示説, 第28回日本臨床細胞学会秋期大会学術集会)
- 299.多彩な細胞像を示した子宮頸部腺癌の1例(婦人科15:子宮頸部III, 示説, 第27回日本臨床細胞学会秋期大会学術集会)
- 特異な経過をとった急性骨髄性白血病の1例
- 上顎部に発症し消化管および全身に腫瘤を形成した髄外性形質細胞腫
- Waldenstrom マクログロブリン血症にみられた免疫グロブリンH鎖遺伝子再構成
- 高齢者のMRSA感染症に対するVancomycin Hydrochlorideの使用法
- 急激な経過をとり病理学的にlymphoid interstitial pneumonia が証明されたmulticentric Castleman's disease
- 多発性骨髄腫における血中可溶性interleukin-2受容体の臨床的意義
- 免疫グロブリン異常症の主要症候の病態と対策免疫異常
- 腹水中に巨核球の出現をみた骨髄線維症の1例
- 229.腹水中に多数の造血細胞を認めた骨髄線維症の1例(体腔液4, 示説演題, 第29回日本臨床細胞学会秋季大会学術講演会)
- 79. 産婦人科細胞診における疑陽性・陽性症例の検討(示説, 第24回日本臨床細胞学会秋季大会記事)
- 白血病細胞の分化誘導 -細胞の基本的属性を踏まえて-
- (5)胆汁酸動態
- 白血病における病像の推移と多様性--自験例の分類と考察
- Wallenberg症候群の3症例
- 白血性細網症の2例
- 好中球過分葉を認めたク-ムス試験陰性自己免疫性溶血性貧血の1例
- 血液型が変異した赤白血病の1例
- 家兎骨髄細胞の核酸,蛋白合成
- Shay顆粒球肉腫のRNA合成におよぼす諸物質の影響
- 乳癌における肺の照射野と非照射野に起った転移巣を比較検討した1例
- 日本における人体有鉤嚢虫症(Cysticercus cellulosae hominis)--感染後30年を経過したと考えられる1剖検例と文献的考察(354例)
- 内視鏡的に摘出し得た胆道内回虫症の1例
- アスペルギルス心筋炎により死亡した急性骨髄性白血病の1例
- Hairy cell leukemiaの1例
- ヘパリンによる出血凝固系諸検査成績の改善をみた前骨髄球性白血病の1例
- 末期に頭蓋内腫瘤を認めた慢性骨髄性白血病の一剖検例
- 四肢末端壊死を伴ったT細胞リンパ腫(Tγ)の1例
- 心嚢炎および胸膜炎を主症状とした急性骨髄性白血病の1例
- Atlas Occipitalisationを伴ったBasilar Impressionの一例(症例報告)
- 人の免疫学的幼若Bリンパ球のマウス赤血球とのロゼット形成能について
- 直腸カルチノイドの2例
- 三尖弁血栓の剥離により肺塞栓をきたした急性骨髄性白血病の1例
- 急死例にみられた石綿肺症の一剖検例
- 慢性下痢を主訴とした胆嚢結腸瘻の1例
- 濾胞性リンパ腫の臨床病理学的検討
- 胃・肝重複癌の1症例
- Chloramphenicol投与後広汎な骨髄壊死を呈した非白血病性白血病の1例
- 広汎な拡がりを呈したサルコイドージスの一剖検例
- 続発性ヘモクロマト-シスによる心筋障害で死亡した発作性夜間血色素尿症の1例
- 各種疾患におけるCeruloplasminとApo-ceruloplasmin
- 骨髄に多数のringed sideroblastを認めた赤白血病の1症例
- 脳出血を合併し十二指腸潰瘍穿孔で死亡した悪性高血圧の一剖検例
- 当科における過去10年間の白血病臨床統計
- 興味ある胆嚢癌の1剖検例
- 虫垂カルチノイドの1例
- Felty症候群と思われる1例
- 急性化膿性胆管炎の1例
- 発症後25年を経て再燃をみた発作性夜間血色素尿症の1例
- 著明な寒冷凝集を示したEvans型自己免疫性溶血性貧血の一例
- β-Thalassemia minorの1家系
- 結核性仮性胸部大動脈瘤-食道瘻の1剖検例
- 成人にみられた先天性総胆管拡張症に合併した胆嚢良性腫瘍の1例
- 膵石症4例
- 当教室〔昭和大学第2内科学教室〕における膵疾患,肝腫瘍の腹部超音波検査
- いわゆる徐脈頻脈症候群の1剖検例--刺激伝導系の組織学的検索
- 閉塞性黄疸の超音波診断
- 寒冷凝集素価の上昇を認め,巨大空洞の穿孔により気胸を惹起した単球性白血病の1例
- 慢性肝疾患および慢性骨髄増殖性疾患における血清鉄,フェリチン,セルロプラスミンの意義
- 著明な腹水と低γ-globulin血症を認め結核を併発した原発性骨髄線維症の一剖検例
- 好酸球増多症を伴った膵炎(膵障害)の3症例
- 核型分析からみたShay顆粒球肉腫細胞の増殖と臓器分布
- Haemoneticsによる血液成分分離の実際--各種疾患での使用経験
- タイトル無し