Lactobacillus bulgaricusの産生するSereptococcus thermophilus発育促進物質の分離および同定
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概要
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ヨーグルトカルチャーにおいて,L. bulgaricusが産生するS. thermophilusの発育促進物質の分離・同定を行ない,次の結果を得た. L. bulgaricusの牛乳たんぱく分解作用によって生成したアミノ酸のうち,S. thermophilusの発育促進物質はパリン,ヒスチジン,メチオニン,グルタミン酸およびロイシンの5種のアミノ酸であり,これらアミノ酸の中でもパリンが最も必要なアミノ酸であった.しかし,発育促進効果を有するこれらアミノ酸は,各々単独ではまったく促進効果を示さず,混合添加によって初めて効果が認められ,5種の混合添加でL. bulgaricusとの混合培養における場合と同程度に発育が促進された.また,アミノ酸の混合添加は,S. thermophilusのすべての供試菌株についても高い発育促進効果を有し,発育促進物質としてかなり一般性があった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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