プロテオースペプトンで刺激したヒト胎児肺由来繊維芽細胞IMR-90による組織型プラスミノーゲンアクチベーターの生産
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概要
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(1) IMR-90細胞におけるt-PA生産は1%プロテオースペプトンの刺激によって強く誘導され,しかもプロテオースペプトンの製造ロット差も少なかった. (2) プロテオースペプトンの刺激はIMR-90細胞によるt-PA de novo合成を促進し,合成されたt-PAはすみやかに細胞外に分泌された. (3) IMR-90細胞によるt-PA生産を考えたとき,高細胞密度培養では短時間(t-PA生産の対数期,すなわちネガティブフィードバックによる制御がかからない時点)での灌流方式が,効率的であると考えられる.一方低細胞密度培養ではネガティブフィードバックによる制御が弱い,すなわち,生産の制御が働くまでに時間を要し,しかもt-PAの最高到達値も高くなることから,本実験下(培養8日目)で比較すると,高細胞密度培養よりはるかに,生産性が高かった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
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板垣 康治
雪印乳業株式会社札幌研究所
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満田 伸二郎
雪印乳業株式会社技術研究所
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東尾 侃二
雪印乳業株式会社技術研究所
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鈴木 明
雪印乳業株式会社生物科学研究所
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東尾 侃二
雪印乳業株式会社
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東尾 侃二
雪印乳業株式会社生物科学研究所
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満田 伸二郎
雪印乳業株式会社生物科学研究所
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板垣 康治
雪印乳業株式会社生物科学研究所
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