糸状菌類の蛋白分解酵素に関する研究 : (第8報)麹菌proteinaseの性質 (1) 作用力及び安定性に対するpH及び温度の影響
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概要
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1) 麹菌proteinaseのpH作用曲線は温度によつて異り,そのpH至適点は作用温度が高い程酸性側に位置する. 40°, pH6.0附近で最高の活性度を示した. 2) 水素イオン濃度に対する酵素の安定性に就ても上と同様の傾向が認められる. 3) pH5〜pH7の範囲内では酵素は比較的安定であるが,それよう酸性側に傾いても又アルカリ性側に傾いても急速に作用力を喪失する. 4) 熱に対しては, 65°では極めて短時間に破壊せられ,又60°, 30分で殆ど完全に失活する. 5) 酵素の熱失活に対してCaCl2及び寒天は保護作用を有する. Table 5. Effects of Various Compounds on the Heat-Inactivation of the Enzyme of Asp. Oryzae.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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