熱重量分析による油脂の品質評価 (第3報) : 各種食用油脂の熱分解挙動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The pyrolysis characteristics of 14 kinds of commercial refined oils and fats (vegetable 12, animal 2) were investigated by thermogravimetry (TG), derivative thermogravimetry (DTG) and differential scanning calorimetry (DSC). <BR>1) When determined under a stream of air, the weight of perilla oil slowly increased from about 120 °C to 180 °C. However, the weight gains of sunflower, soybean, cottonseed and rapeseed oils were insignificant, and less than that of perilla oil. <BR>2) The TG and DTG curves of each oil or fat showed characteristic patterns of weight reduction in the temperature range from about 300 °C to 500 °C. These patterns could be classified into four groups, based on fatty acid composition. <BR>3) The temperatures at initial, 25%, 50% and 75% pyrolysis did not correlate to saponification values but to iodine values and the highest correlation coefficient (0.942) was obtained at the temperature for 25% pyrolysis. For no samples was correlation observed between temperature and acid or peroxide value, both being very low. <BR>4) The initial temperature of weight reduction on the TG and DTG curves was correlated to the smoke point as determined by the Cleveland open cup method (C.O.C. method) (γ=0.887). The initial ignition temperature, found from the DTG and DSC curves as a clear peak, was correlated to the flash point determined by the C.O.C. method. However, the regression line for lard, beef tallow, palm, coconut and palm kernel oils differed from that for the other vegetable oils. Thus, it seems that the ignition temperature of the oil of known type may be used for determining the flash point.
著者
-
丸山 武紀
財団法人日本食品油脂検査協会
-
新谷 〓
財団法人日本食品油脂検査協会
-
松本 太郎
日本大学理工学部
-
牛草 寿昭
財団法人日本食品油脂検査協会
-
牛草 寿昭
(財) 日本食品油脂検査協会
-
丸山 武紀
財団法人日本マーガリン検査協会
関連論文
- 国産硬化油中のトランス酸とその摂取量
- 植物油の精製工程におけるトランス酸の生成および食用植物油脂に含まれるとトランス酸について
- トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究(第26報) クッキーにおける数種の乳化剤のトコフェロールに対する相乗効果
- トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究(第25報)クッキーにおける数種のコーヒー豆成分の相乗効果
- トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究(第24報)クッキー中の脂質の安定性に及ぼすアミノ酸の相乗効果
- トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究 (第23報) パルミチン酸L-アスコルビルの相乗効果
- クスノキ科植物のステロール成分
- モノ-,ジ-,及びトリヒドロキシ-5α-コラン酸メチルエステル立体異性体の質量スペクトル
- ステロ-ル及びトリテルペンアルコ-ルの13C-NMRスペクトル
- Evaluation of 19F-NMR Spectroscopy as an Aid of Structural Elucidation of Sterols and Related Compounds
- コレスタン,カンペスタンおよびβ-シトスタン型側鎖をもつ4-メチルステロ-ル・TMS誘導体のマススペクトル
- 鉄含有クッキーにおける数種の酸化防止性物質の効果
- 合成酸化防止剤の熱安定性
- 最近の国産家庭用マーガリン類の品質特性
- 種子植物のトリテルペンアルコ-ル成分
- 種子植物の4-メチルステロ-ル成分及びステロ-ルの生合成
- 種子植物のステロ-ル成分
- わが国の市販食品中のトランス型脂肪酸について (第5報) 外国製スナックおよび菓子類
- わが国の市販食品中のトランス型脂肪酸について(第4版)ルー, レトルトパウチ食品およびスープ類
- トウナス属(Cucurbita)種子油中のコンドリラステロ-ルの1H-,及び13C-NMRスペクトル
- ステロ-ルのNMRスペクトル
- 硬化魚油に関する栄養学的研究(第9報)高trans-またはcis-ドコセン酸含有油脂がラットの血清, 肝臓及び心臓脂質に及ぼす影響
- ビタミンK_1の植物油精製工程における挙動および市販植物油中の含有量
- 食用油脂における分析技術の進歩
- 食用油脂の精製工程におけるピレスロイド系農薬の挙動
- HPLCによる食品中のホスファチジルエタノールアミン, ホスファチジルコリンおよびそれらのリゾ型の定量
- クロレラの脂質成分及び脂肪酸組成
- 魚油の酸化安定性に対する数量の酸化防止剤の効果
- CDM試験による焼き菓子類の酸化安定性の評価
- ハマチの部位別トコフェロール含量ならびにビタミンAおよびDとの関連性
- コイの部位別トコフェロール含量の季節的変動ならびにビタミンAおよびDとの関連性
- ステロール及びトリテルペンアルコールの13C-NMRスペクトル
- 硬化魚油に関する栄養学的研究 (第4報) : ラットにおけるL-アスコルビン酸生合成及びある種の肝酵素活性に及ぼす硬化魚油の影響
- 硬化魚油に関する栄養学的研究(第2報) : 食じ性硬化魚油へのリノール酸補給のラットの組織及びふん脂質の脂肪酸組成に及ぼす影響
- 硬化魚油に関する栄養学的研究 (第1報) : ラットの脂肪酸組成に及ぼす硬化魚油と大豆油及び硬化大豆油の効果の比較
- マレーシア,シンガポール及びタイの市販マーガリン類の一般性状 : とくにパーム油との関連について
- 硬化魚油に関する栄養学的研究 (第3報) : 硬化魚油へのリノール酸添加がラットの脂質組成に及ぼす影響と油脂の物性との関連
- 天然及び養殖はまちの脂肪酸組成について
- 家庭用マーガリン類に含まれる重金属, 特にニッケルの分析について
- トコフェロールの抗酸化効果向上に関する研究 (第4報) : L-アスコルビン酸及びエリソルビン酸との相乗効果
- トコフェロール同族体の酸化防止力と基質との関係
- トコフェロールの抗酸化効果向上に関する研究 (第1報) : トコフェロールの添加量と油脂の酸化安定性について
- 高速液体クロマトグラフィーによる粗製及び精製食用植物油脂中のトコフェロール含量の比較
- トコフェロールの抗酸化効果向上に関する研究 (第3報) : モノグリセリドのクエン酸, リンゴ酸, 及びコハク酸エステルとの相乗効果
- トコフェロールの抗酸化効果向上に関する研究 (第2報) : クエン酸, リンゴ酸及びコハク酸との相乗効果
- 種子の発芽時におけるトコフェロールの変化
- 食用陸産動物脂中のトコフェロールについて
- 高速液体クロマトグラフィーによるトコフェロールの定量に関する一考察
- 固形脂の物性に及ぼすアセチル化ショ糖脂肪酸エステルの影響
- ハードバターに関する研究 (第3報) : 成熟度の異なるカカオ種子の脂質成分について
- 食用固形油脂融点測定の自動化について (第6報) : エレックスの装置を用いた上昇融点
- 食用固形油脂融点測定の自動化について (第5報) : 混合油及び加工油脂製品の融点
- 食用固形油脂融点測定の自動化について (第4報) : 固形油脂のメトラー軟化点
- 示差走査熱量計による固体脂指数測定法の検討
- 最近の業務用ファットスプレッドの品質特性について
- イギリスにおけるマーガリン類の性状
- 最近の家庭用マーガリン類の物性について
- 硬化油脂中のニッケルの簡易定量法
- パームエステル交換油の影響 : 加工油脂のコレステロール代謝に及ぼす影響 (第2報)
- 加工油脂のコレステロール代謝に及ぼす影響 (第3報) : パーム油と硬化大豆油及びカカオ脂との影響の比較
- なたね油及びからし油の脂肪酸組成とステロール組成について
- 油脂中のステロール定量法
- 油脂の物性に関する一連の研究
- 熱重量測定による油脂の品質評価(第4報) : 油脂の劣化の推定
- 硬化パーム油の劣化現象について
- モノグリセリドの多形 (第10報) : シス-モノ不飽和モノグリセリドの多形現象
- モノグリセリドの多形 (第9報) : モノグリセリド-トリグリセリドの2成分系
- 1, 3-ジアシルグリセリンの多形現象
- モノグリセリドの多形 (第8報) : 2成分系固溶体
- モノグリセリドの多形 (第6報) : 奇, 偶数酸モノグリセリドの転移不規則性
- モノグリセリドの多形 (第5報) : モノパルミチン-水系の液晶
- ハードバターに関する研究 (第2報) : カカオ代用植物脂の一般組成について
- 食用固形油脂融点測定の自動化について (第3報) : 固形油脂の滴点
- ハードバターに関する研究 (第1報) : カカオバターの組成について
- 食用固形油脂融点測定の自動化について (第2報) : 固形油脂の融解曲線と他測定法との比較
- 食用固形油脂融点測定の自動化について (第1報) : モノグリセリドの透明融点及びボーマー数測定への応用
- 食用油脂の精製, 加工工程における微量成分の挙動について (第2報) : 硬化工程におけるPCB, 有機塩素系農薬の消長
- 食用油脂の精製, 加工工程における微量成分の挙動について (第1報) : 精製工程によるPCB, 有機塩素系農薬の除去
- 食用油脂の精製, 加工工程における微量成分の挙動について (第3報) : 抗酸化物質の挙動
- 食用油脂の精製, 加工工程による有機塩素系残留農薬の減少
- 食用油脂の精製, 加工工程におけるステリンの挙動について
- モノグリセリドの多形 (第1報) : 1-モノラウリン, 1-モノミリスチン, 1-モノパルミチンおよび1-モノステアリンの結晶変態の転移について
- トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究 (第20報) : マーガリンにおける縮合リン酸塩との相乗効果
- トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究 (第19報) : 低温におけるβ-カロテン添加硬化パーム核油に対するレシチンまたはステアリン酸L-アスコルビルとの相乗効果
- トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究(第21報) : 高リノール型マーガリンに効果的な相乗剤
- トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究 (第18報) : 物性の異なる固形油脂における相乗剤との効果
- トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究(第15報) : 数種の香辛料精油との相乗効果
- トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究 (第17報) : コーヒー抽出成分との相乗効果
- トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究 (第12報) : アミノ酸誘導体との相乗効果
- 熱重量分析による油脂の品質評価 (第2報) : 不飽和トリグリセリドの熱分解挙動
- 熱重量測定による油脂の品質評価 (第1報) : 飽和モノ, ジ及びトリグリセリドの熱分解挙動
- トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究 (第13報) : マーガリンにおけるアミノ酸との相乗効果
- 熱重量分析による油脂の品質評価 (第3報) : 各種食用油脂の熱分解挙動
- クエン酸イソプロピル及びフェノール性酸化防止剤との相乗性 : トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究 (第9報)
- 数種の乳化剤との相乗効果 : トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究 (第7報)
- トコフェロールの抗酸化効果向上に関する研究 (第6報) : L-アスコルビン酸ステアリン酸エステル及びリボフラビン酪酸エステルとの相乗効果
- モノグリセリドの多形 (第7報) : 結晶成長における溶媒効果
- モノグリセリドの多形 (第4報) : 分子鎖長と熱力学量について
- コーヒー酸ブチルの相乗効果 : トコフェロールの酸化防止効果向上に関する研究 (第22報)
- Time Course Study of Accumulation and Excretion of Dietary Nickel and Copper in Rats