視覚比色法によるアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムの簡易定量
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概要
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アルキルベンゼンスルホン酸塩(ABS)はクリスタルバイオレット(CV)が存在するとき,その溶液中に浸せきされたエーテル型のポリウレタンホームに選択的に吸着され,ポリウレタンホームがABS濃度に比例して紫色に染色されるので,その色の濃さを標準列法によって肉眼で見れば簡単にABS濃度を判別することができた.<BR>2.5×10<SUP>-5</SUP><I>M</I>のCVを含む,pH2の水溶液100m<I>l</I>中に2×2×2cm(見かけ比重:0.024g/cm<SUP>3</SUP>)のポリウレタンチップ1個を5分間浸せきした場合,視覚によるABSの検出限界は0.5ppmであった.同じ試料溶液を,同量のポリウレタンホームを詰めたカラム中を通した場合(流速:20〜30m<I>l</I>/min),検出限界を0.1ppmに高めることができた.一方,ポリウレタンホームの着色はメタノールに容易に溶解するので,得られた着色溶液の吸光度(最大吸収波長588nm)を分光光度計を用いて測定すれば,さらに感度,精度ともによくなる.CVの代わりにメチレンブルーを用いることができるが,感度の点で劣る.
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