カーミン酸を用いるホウ素の間接吸光光度定量法
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概要
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カーミン酸は濃硫酸溶媒中でホウ素の光度定量用試薬として用いられていたが,水溶液中でも利用できることがわかった.カーミン酸水溶液は6.9〜7.4のpH領域でホウ素の添加により530〜600mμの吸収がいちじるしく減少する.この吸収の減少した試料溶液を対比液として,試薬ブランクの吸光度を測定する間接法を用いて光度定量を行なった.最適の定量条件は,カーミン酸濃度8×10<SUP>-4</SUP><I>M</I>,pH範囲6.9〜7.4,緩衝溶液濃度10<SUP>-2</SUP><I>M</I>,測定波長554mμである.本法により8.0ppmまでのホウ素の定量ができ,定量感度は0.023μgB/cm<SUP>2</SUP>である。呈色の安定性,温度,共存塩類の影響などについても実験した.本法は水溶液中で反応が進行するため操作が簡単で,共存する金属イオンの多くはEDTAを加えてその妨害作用をいんぺいできる長所を持っている.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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