ベンゾインを用いるホウ素の紫外吸光光度定量法
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概要
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ベンゾインはエチルアルコール中においてホウ素と反応して,紫外部に著しい吸収を示す.これを利用してホウ素の紫外吸光光度定量法をこころみ好結果が得られた.種々実験の結果,つぎのような条件を定めた.すなわち,2×10<SUP>-2</SUP><I>M</I>ベンゾイン試薬溶液20.0m<I>l</I>,0.2<I>N</I>水酸化ナトリウム水溶液0.5m<I>l</I>,エチルアルコールの濃度97.5%,温度15℃,最大吸収に達する時間20分,測定波長353mμなどが最適条件である.この条件において0.20〜1.20ppmのホウ素量について吸光度との間に直線関係が示され,本法を数種の実際試料中のホウ素の定量分析に応用して好結果を得た.ホウ素-ベンゾインの混合溶液のモル組成比はホウ素:ベンゾインの比が1:0.5〜0.8であることがわかった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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