ヘマトキシリンを用いるホウ素の新間接吸光光度定量法
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概要
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ヘマトキシリンの水溶液はpH8.55〜8.75において,552mμに吸収極大を示すが,この吸収は微量のホウ素の共存によっていちじるしく減少する.この吸収の減少を利用して微量ホウ素の新しい間接吸光光度定量法をこころみ,満足すべき結果が得られた.試料溶液を対照として試薬ブランクの吸光度を測定する方法を用いた.本報告では最適の定量条件,すなわちヘマトキシリン試薬濃度,pH値,緩衝溶液使用量などについて検討し,さらに温度,共存イオンなどの影響ならびに吸光度の経時変化などについて実験した.本法によって0.00〜1.60ppmのホウ素量の範囲内において,3.48%の誤差範囲内でベールの法則にしたがう直線関係が得られた.本法は水溶液中で操作がおこなわれるため,きわめて便利である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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