アルコール性肝線維症の組織学的な進展に伴うCTscanによる肝臓と脾臓の容積の推移に関する研究
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概要
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アルコール性肝線維症の組織学的な進展に伴う肝臓と脾臓の容積の変化をCTscan(東芝TCT 60A-30)により算出した.肝臓の容積では,健常者8例の平均は1,027±79cm<SUP>3</SUP>であったが,アルコール性肝線維症I度8例の平均は1,096±187cm<SUP>3</SUP>と,ほぼ健常者に等しかったが,線維症II度5例では1,284±153cm<SUP>3</SUP>と,健常群および線維症I度群に比べて有意(p<0.01)に大きく,さらに線維症III度では1,481±165cm<SUP>3</SUP>と最大であった.即ち,アルコール性肝線維症では,線維化が進むにつれて肝容積が増大した.又,Niconの二次元画像解析システムcosmozone ISを使用して,肝生検消化PAS染色における肝細胞の平均面積を各群100個ずつ測定した結果ではI度211μmm<SUP>2</SUP>,II度248μmm<SUP>2</SUP>,II度389μmm<SUP>2</SUP>で,III度はI,II度に比し有意に大であった.一方,脾容積は健常群(84±13cm<SUP>3</SUP>)と線維症I度(84±40cm<SUP>3</SUP>)は等しかったが,II度は59±6cm<SUP>3</SUP>と前2群に比べ有意(p<0.01)に小さかったが,II群では147±36cm<SUP>3</SUP>と有意に大きかった.
著者
-
多羅尾 和郎
神奈川県立がんセンター
-
玉井 拙夫
神奈川県立がんセンター消化器内科
-
白石 龍二
神奈川県立がんセンター 消化器外科
-
打越 敏之
聖マリアンナ医大第一病理
-
桜井 彰
川崎協同病院内科
-
玉井 拙夫
神奈川県立がんセンター 消化器内科
-
松本 滋彦
神奈川県立長浜病院心臓外科
-
及川 裕望
神奈川県立がんセンター消化器科
-
飯森 和人
神奈川県立がんセンター消化器外科
-
宮本 重男
神奈川県立がんセンター内科
-
宇南山 史郎
神奈川県立がんセンター消化器外科
-
風戸 計民
神奈川県立がんセンター消化器外科
-
星野 博
国立がんセンター研究所放射線研究部
-
白石 龍二
神奈川県立がんセンター消化器内科
-
池田 俊夫
川崎協同病院消化器内科
-
林 和弘
川崎協同病院消化器内科
-
OKADA Kenzo
神奈川県立がんセンター消化器内科
-
松本 滋彦
神奈川県立がんセンター消化器内科
-
宇南山 史郎
神奈川県立がんセンター消化器内科
-
飯森 和人
神奈川県立がんセンター内科
-
打越 敏之
聖マリアンナ医大第2病理
-
打越 敏之
聖マリアンナ医科大学第1病理
-
宮本 重男
神奈川県立がんセンター消化器内科
-
桜井 彰
川崎協同病院
-
風戸 計民
神奈川県立がんセンター消化器内科
-
及川 裕望
神奈川県立がんセンター消化器内科
-
及川 裕望
神奈川県立がんセンター内科
-
林 和弘
川崎協同病院
-
多羅尾 和郎
神奈川県立がんセンター消化器内科
-
星野 博
国立がんセンター研究所,放射線研究部
-
星野 博
国立がんセンター研
-
池田 俊夫
川崎協同病院
-
宇南山 史郎
神奈川県立がんセンター内科
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