肝細胞癌早期診断のためのscreening法の検討 : -肝細胞癌合併high risk group設定の試み-
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概要
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肝癌の早期発見をめざす立場から,ある関連病院に入院した慢性肝疾患々者ほぼ全例(68例)に肝血管造影を行い,細小肝癌10例を含む42例に肝癌の合併をみた.そして,この成績にもとづいて,肝癌とくにα-fetoprotein (AFP)低産生性肝癌のscreening法をretrospe ctiveに再検討した.その結果,AFPが400ng/ml以上の場合のほかに,AFPは400ng/ml未満でもGOT/GPT比が1.5以上あるいはβ<SUB>2</SUB>-microglobulinが2.4mg/l以上で,かつこの状態が持続する場合には,肝癌合併の危険性が高いとみなし肝血管造影を行うべきと考えられた.また,肝血管造影で肝癌の合併がみられない場合も以後のfollow-upが重要であり,なかでもHBs抗原持続陽性者や肝生検でliver cell dysplasiaが認められた症例では,とくに注意を要すると考えられた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
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沖田 極
山口大学第1内科
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小田 正隆
山口大学第1内科
-
竹本 忠良
山口大学第1内科
-
安藤 啓次郎
山口大医
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安藤 啓次郎
山口大学第1内科
-
坪田 若子
山口大学第1内科
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沼 義則
山口大学第1内科
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児玉 隆浩
山口大学第1内科
-
渡辺 精四郎
山口大学第1内科
-
福本 陽平
山口大学第1内科
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松田 彰史
山口大学第1内科
-
江崎 隆朗
山口大学第1内科
-
原田 俊則
山口大学第1内科
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宮崎 正子
山口大学第1内科
-
森本 哲雄
山口大学第1内科
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川嶋 正男
山口大学第1内科
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