急性肝不全時における血清蛋白亜分画測定の意義
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概要
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劇症肝炎・亜急性肝炎などの急性肝不全状態における,血清蛋白質の動きを,血清蛋白亜分画のうちの20種類の変動を中心に検討した.対象症例は急性重症肝炎(劇症肝炎・亜急性肝炎)の8症例で,正常群や,急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変症などの肝疾患群との対比は,統計学的に分析した.その結果,急性重症肝炎では免疫グロブリンを除くほとんどの血清蛋白亜分画は減少し,観察対照とした肝疾患群との比較検討より,hemopexin, α<SUB>2</SUB>HS glycoprotein, haptoglobin, β<SUB>1</SUB>A/β<SUB>1</SUB>C globulin, prealbumin, transferrin, α<SUB>1</SUB>acid-glycoproteinなどは急性重症肝炎の診断・予後の判定に有用であった.一方,α<SUB>1</SUB>-antitrypsin, β-lipoprotein, ceruloplasminの変動は軽度であった.濾紙電気泳動分画では,albumin, α<SUB>2</SUB>-globulin, β-globulin分画が減少し,γ-globulin分画が増加した.
著者
-
沖田 極
山口大学第1内科
-
福本 陽平
山口大学大学院総合診療医学
-
福本 陽平
山口大学総合診療部
-
西岡 幹夫
山口大学第1内科
-
野田 健一
山口大学第1内科
-
児玉 隆浩
山口大学第1内科
-
福本 陽平
山口大学第1内科
-
松田 彰史
山口大学第1内科
-
藤井 良子
山口大学第1内科
-
佐々木 まゆみ
山口大学第1内科
-
竹木 忠良
山口大学第1内科
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