超選択的肝動脈造影用の新しいカテーテル―twist catheter―の考案と使用経験
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概要
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超選択的肝動脈造影の手技を簡略化する目的で,新しいカテーテル“twist catheter”を考案した.本カテーテルの作製にあたっては,KIFA catheter (red)の先端約10cmを渦巻き状に加工した.<BR>今回の対象147例中98例に超選択的肝動脈造影を試みたところ,総肝動脈レベルで89例(90.8%),固有肝動脈レベルで48例(49%)の症例に,カテーテルを交換することなく,カテーテルを反時計方向にひねることにより,超選択的挿入が可能であった.また,上腸間膜動脈から分枝する右肝動脈(12例)や左胃動脈(5例)の超選択的造影も,全例可能であった.<BR>Twist catheterの使用により,超選択的肝動脈造影の手技が簡略になっただけでなく,X線被曝量の軽減というside benefitもえられた.<BR>なお,twist catheterの使用が原因と思われる合併症は現在まで経験しておらず,無理な操作をしないかぎり,安全なカテーテルと考えられた.
著者
-
沖田 極
山口大学第1内科
-
竹本 忠良
山口大学第1内科
-
千原 龍夫
済生会下関総合病院外科
-
安藤 啓次郎
山口大医
-
安藤 啓次郎
山口大学第1内科
-
児玉 隆浩
山口大学第1内科
-
小峪 康利
済生会下関総合病院消化器科
-
山崎 武伍
済生会下関総合病院消化器科
-
梶川 憲治
済生会下関総合病院消化器科
-
千原 龍夫
済生会下関総合病院消化器科
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