ブリ稚魚の“ウイルス性変形症”
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
変形を伴い斃死したブリ稚魚から一種のウイルスが分離された。本ウイルスに対してCHSE-214, EPCなど各稚魚類由来細胞が高い感受性を示した。電顕観察によるとウイルス粒子は六角形を呈し直径65〜69nmで, ウイルス核酸はRNAであり, ビルナウイルス科に属するものと考えられた。ブリ稚魚を用いて実験感染を行った結果, 水温20℃では供試魚は顕著な変形症状を呈して高率で死亡したが, 26℃では発病は認められなかった。実験発症魚から接種ウイルスが再分離されたことから, 本ウイルスが変形を伴なう死亡の原因であることが判明した。
- 日本魚病学会の論文
著者
-
有元 操
日本栽培漁業協会五島事業場
-
反町 稔
養殖研究所
-
中島 員洋
Headquarters Fisheries Research Agency
-
中島 員洋
養殖研究所病理部病理研究室
-
前野 幸男
養殖研究所 病原生物研究室
-
井上 潔
養殖研究所
-
中島 員洋
養殖研究所
-
有元 操
日本栽培漁業協会
-
前野 幸男
養殖研究所
関連論文
- アルテミア給餌期のブリ仔稚魚の活力に対するEPAのDHA代替効果
- 単クローン抗体を用いた蛍光抗体法によるマダイイリドウイルス感染症の診断
- 日陰に対するシマアジ幼魚の寄りつき行動
- 貧血ヒラメの血液性状, 病理組織および単生類 Neoheterobothrium hirame の寄生状況
- クルマエビの種苗生産過程におけるPAVの発生状況
- パキュロウイルスによる組換え型抗Vibrio anguillarum抗体の生産 : 動物
- 外套膜片移植および同居飼育によるアコヤガイ Pinctada fucata martensii の閉殻筋の赤変化を伴う疾病の人為的感染
- 1991年から1995年に"マダイイリドウイルス病"が確認された海産養殖魚種
- 天然ヒラメにおける貧血症の発生状況
- 血リンパ接種による軟体部の赤変化を伴うアコヤガイ疾病の再現
- 養殖ヒラメから分離されたVHSVのニジマス及び数種海産魚に対する病原性
- 浸漬法により感染させたヒラメにおけるウイルス性出血性敗血症ウイルスの消長
- ヒラメから分離されたVHSVの諸性状
- 単生類 Neoheterobothrium hirame の産卵に与える水温の影響
- 天然クルマエビ成体からのPRDVの検出
- 飼育および天然ブリ稚魚の脂質組成および脂肪酸組成の比較
- 飼育および天然ブリ稚魚の一般成分および無機質含量の比較
- 胎盤性生殖腺刺激ホルモン投与により誘起されたブリ卵巣卵の成熟過程
- 実験感染ヤイトハタにおけるマダイイリドウイルス(RSIV)の増殖
- 本邦亜熱帯域養殖対象魚種のマダイイリドウイルスに対する感受性
- ウイルス性変形症原因ウイルスに対する単クローン抗体の作製
- マダイイリドウイルスに対する単クローン抗体の作製
- 各種海産養殖魚におけるマダイイリドウイルス病不活化ワクチンの有効性
- イリドウイルス感染症不活化ワクチンの開発
- マダイイリドウイルスの抗原解析及び他の魚類由来イリドウイルスとの比較
- マダイイリドウイルス病に対するワクチンの開発
- マダイイリドウイルス病
- ヒラメVHSウイルスに対する各種市販消毒剤の殺ウイルス効果
- 1996年から2000年にマダイイリドウイルス病が確認された海産養殖魚種
- 大量死を伴う異常アコヤガイの血球像の変化
- アサリにみられた Perkinsus 属の寄生体
- マダイイリドウイルス及び他の魚類由来イリドウイルスのマダイに対する病原性
- PCR法によるマダイイリドウイルス(RSIV)の検出
- マダイイリドウイルス病に対する不活化ワクチンの効果
- ウイルス性変形症およびウイルス性腹水症原因ウイルス浸漬感染ブリ稚魚におけるウイルス抗原発現の比較
- 養殖ブリ黄疸の病態生理
- 日本の海産養殖魚類のウイルス性疾病
- 燐酸化蛋白質pp38のcDNAにコードされているポリペプチド鎖の精製
- 日本沿岸で発生している貧血を特徴とするヒラメの疾病の病理組織学的研究
- 腹水症を呈するブリ稚魚から分離されたウイルスについて
- 養殖ウナギ (Anguilla japonica) の“鰓うっ血症”に関する病理組織学的研究
- 養殖マダイのイリドウイルス感染症
- マダイイリドウイルスの物理化学的性状と細胞感受性
- 養殖ブリ稚魚から分離した2種のビルナウイルスの血清学的生科学的解析
- 養殖ブリ“黄疸症”の原因
- ブリ稚魚のYellowtail Ascities Virus(YAV)感染症の病理組織学的研究
- 各種魚類由来細胞のウナギウィルスに対する感受性
- 降海性アマゴから分離されたIPNウィルス
- シマアジのウイルス性神経壊死症の発生状況
- クエおよびトラフグにおけるウイルス性神経壊死症の発生
- ブリ稚魚の“ウイルス性変形症”
- シマアジ新魚からの神経壊死症原因ウイルス(SJNNV)に対する抗体の検出〔英文〕
- Mass Mortality Outbreaks Associated with an Infectious Pathogen among Pearl Oyster Pinctada fucata martensii in Japan
- Drug Sensitivity of the Causative Bacterium of Yellowtail Jaundice.