養殖ウナギ (Anguilla japonica) の“鰓うっ血症”に関する病理組織学的研究
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概要
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“鰓うっ血症”病魚について病理組織学的に観察した. 自然発病魚および実験感染魚には光顕では, 鰓弁の中心静脈洞の拡張, 肝の実質組織内出血や内皮細胞の変性を伴う血管の崩壊, 腎の造血組織内出血と糸球体や血管の内皮細胞の変性が観察された. 電顕観察によって, それらの変性した血管内皮細胞の核内に約 80nm の正20面体のウイルス粒子が確認されたことから, 本症は全身的な血管内皮細胞壊死を特徴とするウイルス感染症と考えられた.
- 日本魚病学会の論文
著者
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井上 潔
独立行政法人 水産総合研究センター 養殖研究所
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反町 稔
養殖研究所
-
三輪 理
養殖研究所
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井上 潔
養殖研究所
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青島 秀治
静岡県水産試験場浜名湖分場
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岡 英夫
静岡県水産試験場富士養鱒場
-
青島 秀治
静岡県水産技研 富士養鱒場
-
三輪 理
養殖研究所玉城庁舎
-
井上 潔
養殖研究所玉城庁舎
-
岡 英夫
静岡県水産試験場
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