実験感染によるブリ類結節症に対するホスホマイシンの治療効果
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概要
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多剤耐性株を含むブリ類結節症起因菌 P. piscicida 68株に対する細胞壁合成阻害剤ホスホマイシン(FOM)の最小発育阻止濃度は, 1.56〜3.13μg/ml あり, 最小殺菌濃度も同様の値であった. P. piscicida を実験感染させたブリに, FOMを混餌して, 0, 5, 10, 20, 30及び40mg/kg/の日の用量で感染1時間後より5日間経口投与した結果, 斃死率は, 60, 45, 45, 15, 5 および0%となり, 用量依存的に減少した. 以上の結果から, FOM は新しいブリ類結節症治療薬となりうることが示唆された.
著者
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佐野 元彦
Aquatic Animal Health Division National Research Institute Of Aquaculture Fisheries Research Agency
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木村 武志
Kumamoto Prefectural Fisheries Research Center
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中野 平二
Kumamoto Prefectural Fisheries Research Center
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木村 武志
Kumamoto Prefectural Fisheries Development Division
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楠田 理一
Fish Disease Laboratory, Department of Aquaculture, Kochi University
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佐野 元彦
Animal Health Department, Agri-Vet Research Laboratories, Pharmaceutical Research Center
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楠田 理一
Fish Disease Laboratory ,Faculty of Agriculture,Kochi University
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