近赤外分光分析法による生乳成分の測定
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概要
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個体乳試料を用い,近赤外分光法の生乳成分測定への適用を検討した.近赤外分光分析器にはインフラライザー400D (Technicon)を,ならびに対照の分析法として,脂肪•蛋白質•乳糖率測定にはミルコスキャン203B (Foss Electric)を,全乳固形分(TMS)率測定にはTMSチェッカK375A(安立電気)を使用した.最初に48点の試料を用いて,近赤外分光分析法による各成分率算出のための重回帰式の設定を行なった。次にこれとは異なる48点の試料について,先に求めた重回帰式で,各成分率を算出し,これらを対照の分析法で得た値と比較して近赤外分光分析法の適用性を調べた.その結果,回帰式のまわりの標準偏差は,脂肪:0.0483%,蛋白質:0.0455%,乳糖:0.0525%,TMS:0.0761%となり,いずれも,ほぼ満足のいく測定値が得られることが明らかとなった。TMS率は赤外線牛乳分析器による測定結果から算出する方法より精度がすぐれていた.この機種では選択できる波長フィルターが限定されているため,より精度の高い分析値を得るにはこれ以外の波長の選定を含めた検討が必要と思われる.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
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染谷 幸雄
農林水産省畜産試験場
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岩元 睦夫
農林水産省農林水産技術会議事務局
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橋詰 和宗
農林水産省野菜・茶業試験場
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古川 左近
農林水産省畜産試験場
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佐藤 哲生
農林水産省九州農業試験場
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吉野 正純
農林水産省畜産試験場
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矢野 信禮
農林水産省畜産試験場
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橋詰 和宗
農林水産省食品総合研究所,食品流通部
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