シミュレーションモデルによるカット野菜包装における内部ガス組成の解析
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概要
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カット野菜の小袋包装内ガス組成のモデル化によるガス組成の解析, 及び小袋包装によるカットキャベツの保存試験を行い, 包装単位及びカット幅の小袋内ガス組成及び品質に及ぼす影響について検討し, 次の結果を得た.1. カットキャベツの呼吸速度の温度係数Q10値はカット幅によらず一定であり, 産物固有のものであることが示唆された.2. 包材のガス透過度が小さいほど, また包装単位が大きいほど (小袋の〔表面積/内容量〕の値が小さいほど), 酸素濃度は低く, 二酸化炭素濃度は高くなった.3. 包材のガス透過度が小さく, また包装単位が大きいほど (小袋の〔表面積/内容量〕の値が小さいほど)小袋内の異臭の発生量が多く, 内容品の褐変度は小さい傾向にあった.4. 保存温度, 呼吸速度, 包材のガス透過度, 小袋の表面積, 内容量, カット幅等をパラメータとして, 小袋包装内ガス移動をモデル化したモデルを作成した. このモデルは, 正常呼吸の範囲内で実測値と良く一致した.5. モデルを用いれば, 保存温度, 内容物の呼吸速度, 包装の単位が定まれば, 最適な包材の選択が可能である.
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