Cured meatの肉色に関する研究 : XIII. アルカリヘマチンおよびアリカリ変性ミオグロビンと一酸化窒素との結合について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1. アルカリヘマチンは,アルカリ性アセトン液中でNa2S2O4で還元されると,一酸化窒素と結合して,加熱肉製品からのアセトン•エーテル抽出物と同様な一酸化室素ヘムのアセトン複合体の吸光像を示す。2. アルカリ変性Mbは,Na2S2O4の存在下で一酸化窒素と接触すると,波長520-570mμの幅広い吸収帯を示す吸収帯を示す吸光像を呈する物質を生ずる。3. この物質をacetone抽出すると第1項で得られたものと同様な一酸化窒素ヘムのアセトン複合体を得ることができる。4. この事実から,ミオグロビンは,その接合蛋白質の状態のいかんにかかわらず,呈色基中のFe++と一酸化窒素との結合は可能であると考えられる。
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
関連論文
- カゼイン•ミセルの研究 : I. カゼイン•ミセルのCa++に対する感度
- ミオシンAの変性
- カゼインに関する研究
- 筋肉たんぱく質
- Myoglobinに関する研究 : II分光化学的観察並びに各種家畜の筋肉中のmyoglobin分布
- Myoglobinに関する研究 : I Myoglobin調製に関する研究(電気泳動法による観察)
- ミオシンの熱ゲル化反応機構
- 水分活性変化にともなうミオシンBならびに筋原線維ATPaseの失活とミオシンATPaseの脱水失活に及ぼす蔗糖の効果
- カゼトンの安定性に関する研究
- Cured meatの肉色に関する研究 : XIII. アルカリヘマチンおよびアリカリ変性ミオグロビンと一酸化窒素との結合について
- Cured meatの肉色に関する研究 : XII 加熱肉製品中の色素について
- Cured meatの肉色に関する研究 : XI. Cured meat の肉色および一酸化窒素ミオグロビンの酸化
- Cured meatの肉色に関する研究 : X肉製品の光による褪色
- カゼイン・ミセルの研究 : カゼイン・ミセル中のカゼイン蛋白質の分割
- カゼインミセルの形態に関する研究 : I. Phosphoprotein phosphatase による検索
- 牛乳のリパーゼ : V. 表面活性剤およびEDTAの影響,ならびにアニオン交換セルローズ•クロマトグラフィーによる脂肪分解酵素の精製
- 各種魚類アクトミオシン,ミオシンのトリプシン消化の比較-II : Ca2+, EDTA-ATPasesの変化
- 牛乳のシアル酸 : IV. カぜインにおすぼすレンネット作用に関する理化学的研究:シアル酸の遊離
- 牛乳のシアル酸 : II. 初乳中のシアル酸含量及びその変動について
- シアル酸測定法の検討(牛乳のシアル酸-1-)〔英文〕