地域ごとの津波避難計画策定を支援する津波避難評価システムの開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2011年に発生した東日本大震災は,人的・物的に甚大な被害をもたらした.防災対策は新たな転換を求められ,「減災」という考え方に基づいた施策,とりわけ避難を中心とした命を守る対策が重要視されるようになっている.本研究では,南海トラフ巨大地震にともない34mの津波高が想定されている高知県黒潮町万行地区を対象に,エージェントシミュレーションを含む情報システムを取り入れた津波避難計画を構築してきた.本システムは,地区全体だけでなく,個人が自分自身の命を守る避難行動を計画するまで支援することを目的としている点が特徴である.本稿では,システムが果たした役割について,これまでの一連の取り組みを通して明らかになったことを述べる.
- 2014-05-15
著者
関連論文
- 住民参加型水害リスク・コミュニケーション支援システムの開発と有効性の検証(IPSJセッション2)
- 災害イメ-ジの間主観的基盤--昭和57年長崎大水害についての会話分析
- ゲームづくりのプロセスを活用した防災学習の実践―高等学校と地域社会におけるアクション・リサーチ―
- 秋葉のコメントを論じ, 併せて青年心理研究の方法論に及ぶ
- 高校生の乗車行動と文化的自己観
- 災害調査データ共有のための時空間アプリケーションスキーマ開発とレスキューロボットへの実装実験
- ロボカップレスキュープロジェクト
- 博物館における震災体験の記憶と伝達--「北淡町震災記念公園(野島断層保存館)」をめぐって
- 神戸市都賀川災害に見られる諸課題--自然と社会の交絡
- 平常時・災害時連続運用を考慮した自治体における空間管理型問い合わせ対応支援システムの開発
- 大規模災害時における遺体の処置・埋火葬に関する研究
- 危機管理を支援する自治体向け情報システムの要求仕様と実現プロセスに関する考察
- 記憶と narrative
- 緊急地震速報に対する情報利用者の認識に関する探索的研究
- 開発途上国の被災者の生活再建と国際支援に関する研究--インド洋津波災害とジャワ島中部地震災害の事例より
- 開発途上国の災害復興に対する国際支援事例研究(1) : インドネシアの津波・地震災害復興に関する考察
- 自治体情報システムにおける防災機能の実装に関する考察(一般)
- 大規模災害時における都道府県の広域支援に関する研究 : 新潟県中越地震の事例から
- 社会調査による生活再建過程モニタリング指標の開発 : 阪神・淡路大震災から10年間の復興のようす
- 若林佳史(著), 『災害の心理学とその周辺-北海道南西沖地震の被災地へのコミュニティ・アプローチ-』, 2003年, 多賀出版
- リスク対応型自治体情報管理システムの開発と神戸市長田区総合防災訓練での適用実験
- 1999年トルコ地震におけるドゥズジェ市の被害実態と復興状況
- 時空間情報システムによるトルコドゥジェ地震の家屋被害分析(被害予測と緊急対応,口頭発表)
- 時空間情報管理による緊急時情報伝達システムの開発 : 神戸市長田区総合防災訓練への適応(被害予測と緊急対応,口頭発表)
- ライフライン防災システムの運用面に関する一考察(一般セッション,口頭発表)
- 危機管理を支援する自治体向け情報システムの要求仕様と実現プロセスに関する考察
- 2.「リスク社会」の自己意識 : "非理系"自然災害科学の現状と課題("非理系"災害研究者からみた自然災害科学)
- 準備委員会企画シンポジウム 3 記憶とnarrative (〔日本教育心理学会第44回総会〕)
- 5.対談"理系"・"非理系"連携による災害科学研究のこれから("非理系"災害研究者からみた自然災害科学)
- コミュニカティブ・サーベイ手法による参加型災害リスクコミュニケーション--防災ゲーム「クロスロード」の活用 (特集 [日本リスク研究学会]第20回春期講演シンポジウム 安全安心のまちづくりと参加型リスクマネジメント)
- 防災教育ツール「ぼうさいダック」の開発と実践--呉市消防局の事例を中心に
- ゲームで学ぶ生涯防災学習
- 「終わらない対話」に関する考察
- 2006年2月フィリピン・レイテ島地滑り災害における社会的対応の特徴
- 2006年2月フィリピン・レイテ島地滑り災害における社会的対応の特徴
- 1.防災教育のための新しい視点 : 実践共同体の再編(防災教育のフロンティア)
- はじめに(防災教育のフロンティア)
- 災害対応ゲーミング「クロスロード(CROSSROAD)」の開発と実践
- 語りとアクションリサーチ--防災ゲームをめぐって (特集:質的心理学とアクションリサーチ--パーティシペーション,ナラティヴ,フィールド共同実践の融合的視点)
- ペット型ロボットをめぐる物語生成--有料老人ホームにおけるロボット介在活動(RAA)の事例
- ロボット介在活動における物語生成―有料老人ホームにおけるペット型ロボットを用いた活動の事例―
- 1 語りのちから(研究委員会企画シンポジウム)
- 再論―正常化の偏見
- 対話のグループ・ダイナミックス
- 1ZL-9 行政領域を超えた避難を必要とする地域を対象にした避難シミュレーションシステムの開発(防災,防犯と情報,学生セッション,コンピュータと人間社会,情報処理学会創立50周年記念)
- 3J-3 水害リスクの可視化手法に関する考察(社会への応用,一般セッション,コンピュータと人間社会,情報処理学会創立50周年記念)
- エージェントベースシミュレーションを用いた姉川・高時川下流域における広域避難に関する考察
- 阪神・淡路大震災被災者の長期的な生活復興過程のモデル化とその検証 : 2003年兵庫県復興調査データへの構造方程式モデリング(SEM)の適用
- 阪神・淡路大震災からの生活復興3類型モデルの検証 : 2003年生活復興調査報告
- 阪神・淡路大震災の被災地における家計の変化 : 2003年京大防災研復興調査
- 54. GISを用いた倒壊家屋撤去業務支援
- 時空間情報管理による緊急時情報伝達システムの提案(被害予測と緊急対応,口頭発表)
- バングラデシュにおける飲料水のヒ素汚染災害に関する社会環境分析
- 〈戦争〉の記憶
- 災害心理学の立場より : 4人の震災被災者の語りの分析(記憶とnarrative)(準備委員会企画シンポジウム3)
- コンフリクト状況のマクロ構造分析--長崎大水害後の復興事業をめぐる「感度分析」
- 東日本大震災でのITボランティアに関する考察
- 京都市市街地における水辺再生による防災機能の変化とその担い手としての地域コミュニティの再編成
- 資料 災害の「風化」に関する基礎的研究(2)マスメディアの報道量とマクロ行動変数による測定と表現
- 都市域における水辺創成による震災リスクの軽減に関する研究
- ゲーミングシミュレーションにおけるプレーヤをゲームのプレーから,問題の解法構築へと誘導する思考支援ツールとしての『クロスロード』
- 災害発生時における安否確認への情報システム活用に関する考察
- 自治体における高度な情報処理システム導入プロセスに関する考察
- O-016 シミュレーション技術を用いた震災リスク・コミュニケーションに関する考察(O分野:情報システム)
- 群衆行動のシミュレーション(ファジイ・コンピューティング研究部会第11回ワークショップ)
- 災害の体験を語り継ぐ : 「応答性」をめぐって(語りのちから,研究委員会企画シンポジウム 1)
- という減災 (特集 リスク)
- 防災教育の新しいアプローチ (特集 安全教育と災害後教育)
- トレードオフを伴う意思決定過程として見た災害対応過程
- トランスクリプト--4人の震災被災者が語る現在(いま)
- 「開かれた大学」に関する実践研究 : 双方向インターネット・サイト「奈良発、研究の森」の活用事例
- 演劇による震災体験伝達の試み: 「劇団青い森」の公演をめぐって
- 災害時における情報システムの障害原因分析
- 空間データベースから時空間データベースへの転換と総合防災情報システムの構築 : リスク対応型地域管理情報システムの実現に向けて(2)
- 災害時で利用される情報システムの障害対策に関する問題点の考察(提案型エンタプライズモデリング ワークショップ)
- 東日本大震災の津波来襲時における社会的なリアリティの構築過程に関する一考察 : NHKの緊急報道を題材とした内容分析
- 開発途上国の被災者の生活再建と国際支援に関する研究 : インド洋津波災害とジャワ島中部地震災害の事例より
- 社会的表象としての「活断層」--内容分析法による検討
- 社会的表象理論と社会構成主義--W.Wagnerの見解をめぐって
- PC49 記憶と記念の社会心理学II : 「劇団青い森」の公演をめぐって(その1)
- 記憶と記念の社会心理学(1)身近な死についての語り
- 亀田達夫著,日本認知科学会編『合議の知を求めて : グループの意思決定』
- 阪神大震災における既成組織のボランティア活動--日本社会とボランティアの変容
- 阪神大震災における避難所運営--その段階的変容プロセス
- 広瀬幸雄(著), 『環境と消費の社会心理学-共益と私益のジレンマ-』, 1995年10月, 名古屋大学出版会, v+243頁
- 災害の「風化」に関する基礎的研究--1982年長崎大水害を事例として
- いじめのグル-プ・ダイナミックス (いじめを越えて)
- 「いじめ」の基底--グル-プ・ダイナミックスの視点から
- 地域防災計画における情報伝達の機能的障害の発見手法の開発
- 阪神・淡路大震災の経験を基にしたリスク対応型地域空間情報システムの開発
- エージェント技法を用いた津波避難評価システムの構築と社会実装
- 避難計画作成支援を目的とした津波避難評価システムの構築
- 災害時で利用される情報システムの障害対策に関する問題点の考察
- 防災支援機能をもつ養殖業支援システムの開発
- 震災総合シミュレーションシステムの開発
- エージェントシミュレーションを用いたコミュニティ避難計画の評価モデルに関する一考察
- 京都市における高齢者の災害リスク軽減のための施設を核とするコミュニティ形成
- RO-005 災害時における情報システムの障害分類と分析手法に関する一考察(安心・安全,O分野:情報システム)
- 地域ごとの津波避難計画策定を支援する津波避難評価システムの開発
- 導入プロセスを重視した災害対応システムの設計に関する考察