中学生用攻撃行動尺度の作成と信頼性・妥当性の検討(原著)
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概要
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本研究の目的は、中学生の攻撃行動の発現頻度を測定する自己評価式尺度である中学生用攻撃行動尺度(Aggressive Behavior Scale for Adolescents:ABS-A)を作成することであった。研究Iでは、698名の中学生を対象とした調査を行い、ABS-Aが、小学生用攻撃行動尺度と同様に、「身体的攻撃」「言語的攻撃」および「関係性攻撃」という3つの下位尺度から構成されることが示された。研究IIでは、1,211名の中学生を対象とした調査を行った。因子的妥当性、交差妥当性、併存的妥当性、基準関連妥当性の観点から分析を行った結果、ABS-Aは十分な妥当性を有するということが確認された。さらに、各下位尺度において、α係数および検査期と再検査期の相関係数は十分な値を示しており、ABS-Aの高い信頼性が確認された。これらのことから、ABS-Aは中学生の攻撃行動の測定ツールとして高い信頼性と妥当性を備えているということが明らかにされた。
- 日本行動療法学会の論文
- 2009-01-31
著者
-
佐藤 寛
日本学術振興会
-
永作 稔
筑波大学人間総合科学研究科
-
佐藤 寛
関西大学社会学部
-
野口 美幸
宮崎大学教育学研究科
-
嶋田 洋徳
早稲田大学
-
高橋 史
早稲田大学
-
高橋 史
早稲田大学人間科学研究科
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