Social Problem-Solving Inventory-Revised(SPSI-R)日本語版の作成と信頼性・妥当性の検討(原著)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では、問題解決能力を測定する尺度であるSocial Problem-Solving Inventory-Revised(SPSI-R)日本語版を作成し、信頼性と妥当性の検討を行った。一般対象者(大学生863名、平均年齢20.6±2.8歳:成人210名、平均年齢43.4±14.1歳)のデータについて確認的因子分析を行った結果、SPSI-R日本語版は原版と同様に「ポジティブな問題志向」「ネガティブな問題志向」「合理的問題解決」「衝動的/不注意型問題解決」「回避型問題解決」の5因子構造であることが示された。また、SPSI-R日本語版には十分な内的整合性と併存的妥当性、および中程度の再検査安定性が認められた。さらに、臨床対象者(46名、平均年齢35.1±9.4歳)は一般対象者に比べてポジティブな問題志向が低く、ネガティブな問題志向が高く、全般的な問題解決能力が低い傾向にあることが示唆された。
- 日本行動療法学会の論文
- 2006-03-31
著者
-
佐藤 寛
宮崎大学教育文化学部
-
佐藤 寛
関西大学社会学部
-
坂野 雄二
北海道医療大学
-
嶋田 洋徳
早稲田大学
-
高橋 史
早稲田大学
-
境泉 洋
志學館大学人間関係学部
-
松尾 雅
早稲田大学大学院人間科学研究科
-
松尾 雅
早稲田大学人間科学研究科
-
陳峻 〓
東海女子大学人間関係学部
-
5貝谷 久宣
医療法人和楽会パニック障害研究センター
関連論文
- 痒みに対する不安が掻破行動を介して健康関連QOLに及ぼす影響 : 健常学生と成人型アトピー性皮膚炎患者の比較
- 大学生における身体感覚の増幅およびストレッサーの経験と健康不安との関連
- 15-130 舌痛症患者に対する痛みに対する破局的思考の減少を目的とした認知行動療法の効果検討(歯科,口腔外科3,一般演題(ポスター発表),近未来医療を担う心身医学,第1回日本心身医学5学会合同集会)
- 時評 認知行動療法の最近の動向
- 子どもの抑うつを測定する自己評価尺度の比較 : CDI, DSRS, CES-Dのカットオフ値に基づく判別精度
- 緊張型頭痛患者の痛みに対する破局的思考と痛みに対する恐怖が日常生活への支障度に及ぼす影響
- Social Phobia Scale と Social Interaction Anxiety Scale 日本語版の開発
- 一般児童における抑うつ症状の実態調査
- 成人型アトピー性皮膚炎患者の痒みに対する不安の研究 : 構造方程式モデリングを用いて
- Social Anxiety Scale for Children-Revised (SASC-R) と Social Anxiety Scale for Adolescents (SAS-A) 日本語版の作成
- 12-084 身体感覚増幅および日常ストレッサー経験と心気症傾向との関連(精神科1,一般演題(ポスター発表),近未来医療を担う心身医学,第1回日本心身医学5学会合同集会)
- パニック障害の脳内機構(シンポジウム : 情動形成とその異常の脳内機構-情動と心身相関のBlack Boxに迫る,2006年,第47回日本心身医学会総会(東京))
- 児童の抑うつ症状に対する学級規模の認知行動療法プログラムの有効性
- 社会的スキル訓練による児童の抑うつ症状への長期的効果
- O2-E-8 成人型アトピー性皮膚炎患者の社会不安症状の特徴についての検討(代謝・アレルギー,一般口演,ストレス時代の『こころ』と『からだ』,第51回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- P-36 高齢者の生活満足度に影響を及ぼす心理・社会・身体的特徴(糖尿病・高齢者,ポスターディスカッション,ストレス時代の『こころ』と『からだ』,第51回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- P-33 糖尿病患者のソーシャルサポートが抑うつ傾向に及ぼす影響 : 男女による影響の相違(糖尿病・高齢者,ポスターディスカッション,ストレス時代の『こころ』と『からだ』,第51回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- P-32 ベックダイエットプログラムの肥満治療成果に関する速報(糖尿病・高齢者,ポスターディスカッション,ストレス時代の『こころ』と『からだ』,第51回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- 病的賭博に対する認知行動療法の現状
- O1-E-2 片頭痛患者の痛みに対する破局的思考およびQOLの検討(疼痛,一般口演,ストレス時代の『こころ』と『からだ』,第51回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- 11-055 緊張型頭痛患者の痛みに対する破局的思考が逃避・回避行動と支障度に及ぼす影響 : 破局的思考の要素での検討(神経・筋2,一般演題(ポスター発表),近未来医療を担う心身医学,第1回日本心身医学5学会合同集会)
- II-F-6 成人型アトピー性皮膚炎患者の症状部位および心身症羅患と日常生活の支障度との関連について(皮膚科・皮膚疾患,一般口演,情動ストレス研究の進歩と心身医学,第49回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- 成人型アトピー性皮膚炎患者の痒みに対する不安尺度の開発 : 信頼性・妥当性の検討
- 「口腔内科相談外来」と「心療内科・医療心理室」との連携による歯科心身症患者への対応(北海道医療大学歯学会第25回学術大会 一般講演抄録)
- うつ病患者の服薬アドヒアランスに関する研究の展望
- 医療心理士の資格化への具体的戦略 : 総会パネルディスカッションを終えて(2003年/第44回日本心身医学会総会/沖縄)
- 座談会 認知行動療法をめぐって (特別企画 認知行動療法)
- Short Health Anxiety Inventory日本語版の開発
- 歯科治療恐怖に対する認知行動療法の有効性 : メタ分析による検討
- IIF-10 健常者におけるストレス応答の神経内分泌学的・生理学的検討(臨床生理I)
- 自然災害によるPTSDをめぐる諸問題
- がん患者の配偶者の用いる対処方略がストレス状態に及ぼす影響
- 不安感受性の緩和が自律訓練法によるリラクセーション効果に及ぼす影響
- D-2-7 摂食障害に関連する行動・思考パターンの評価に関する検討(摂食障害)
- 広場恐怖を伴うパニック障害患者における一般性セルフ・エフィカシー尺度の特徴に関する検討
- テストへの対処行動の継続的変化とストレス状態との関連
- ストレス対処過程における Effort,Distress次元の検討
- タイプA行動特性を見直す認知行動療法 (生活習慣病--行動医学からの展望) -- (行動医学を応用した治療の実際)
- 児童生徒の学校ストレスの日韓比較(3) : 高校生を対象として
- 児童生徒の学校ストレスの日韓比較(2) : 中学生を対象として
- 児童生徒の学校ストレスの日韓比較(1)-小学生を対象として-
- 認知行動療法における認知的変数の検討
- 14.過食症の治験例(4)(【一般演題】)(第82回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 6.過食症の治験例(III)(第80回 日本心身医学会関東地方会 演題抄録)
- 学会誌審査のあり方をめぐって
- 自殺念慮の強い抑うつ患者の精神科受療開始に成功した訪問相談の経験
- ひきこもり状態にある人を持つ家族の受療行動の実態
- 慢性疾患患者の健康行動に対するセルフ・エフィカシーとストレス反応との関連
- IIH-17 阪神淡路大震災が児童・生徒に及ぼした心理的影響 : 震災3年後の調査から(PTSD等)
- 不登校やいじめの問題を学校ストレスという観点から考える
- パニック障害に対する集団認知行動療法の実際 (特集:パニック障害の診断と治療の実際)
- 社会的スキル訓練による児童の抑うつ症状への長期的効果
- 男子青年における痩身願望についての研究
- 入院経験のあるがん患者の怒り
- PII-14 ADHD児に対する着席行動への教育的介入(ポスター発表II)
- 子どものうつと自己肯定感 (特集 「自己肯定感」を高める)
- 児童における集団社会的スキル訓練の維持効果 : 1年間のフォローアップによる検討
- 一般中学生におけるうつ病の有病率--半構造化面接を用いた実態調査
- 確認的因子分析による児童期の不安障害モデルの検討
- ひきこもり行動チェックリスト(HBCL)の開発および信頼性と妥当性の検討
- 日本における心理士によるうつ病に対する認知行動療法の系統的レビュー(「日本における心理士によるうつ病に対する認知行動療法のエビデンス」の特集にあたって,日本における心理士によるうつ病に対する認知行動療法のエビデンス)
- P1-12 大教室の講義における大学生の私語のマネジメント : 集団随伴性による他行動分化強化を用いた介入の有効性(ポスター発表I)
- 小児抑うつ尺度(Children's Depression Inventory)日本語版作成の試み(資料)
- P2A-21 小学生用攻撃行動尺度の作成と信頼性・妥当性の検討(ポスター発表2A(学校臨床))
- SY-2 実証に基づく児童青年に対する心理療法 : 世界基準と本邦の実践(自主シンポジウム)
- P3-52 離席行動を示す通常学級在籍児への教室内介入 : トークンエコノミー法を用いた行動コンサルテーション(ポスター発表III)
- 攻撃行動尺度の作成と信頼性・妥当性の検討(資料)
- さまざまな依存症・アディクションへの認知行動療法 : その現状と課題(自主企画シンポジウム5,テーマ:認知行動療法の「今」,日本行動療法学会第38回大会)
- P2-42 うつ病リスクの高い大学生に対する集団認知行動療法の試み(1) : 予防プログラムの効果に関する予備的研究(一般演題(ポスター),テーマ:認知行動療法の「今」,日本行動療法学会第38回大会)
- P2-44 うつ病リスクの高い大学生に対する集団認知行動療法の試み(2) : 抑うつ症状と自殺念慮の改善に関与する媒介要因の分析(一般演題(ポスター),テーマ:認知行動療法の「今」,日本行動療法学会第38回大会)
- P2B-19 Childhood Anxiety Sensitivity Index日本語版作成の試み(ポスター発表2B(うつ・不安・精神医療))
- 中学生用攻撃行動尺度の作成と信頼性・妥当性の検討(原著)
- P1-1 子どもの抑うつ予防プログラムにおけるメディエーター分析(一般演題(ポスター発表))
- P3-36 小学生を対象とした抑うつ防止プログラムの検討(1) : 抑うつと認知行動的要因の改善効果(ポスター発表III)
- 軽度うつ症状に対する問題解決療法の有効性 : メタ分析による検討(原著,精神障害者援助とSST)
- 行動療法研究に論文を載せよう!編集委員が教える採択の秘訣(自主企画シンポジウム6,現在から未来へ 我が国における認知行動療法の展開)
- 児童における社会的問題解決訓練用尺度の開発と訓練の効果(資料)
- P1-66 児童に対する社会的スキル訓練の長期的抑うつ低減効果(一般演題(ポスター発表),認知行動療法を全国民に提供するために、総力の結集を!)
- P2-83 Suicidal Ideation Questionnaire(SIQ-JR)日本語版の作成(一般演題(ポスター),現在から未来へ 我が国における認知行動療法の展開)
- P2A-26 中学生への視覚提示刺激としての感情語の検討 : 脅威関連語,抑うつ関連語,怒り関連語,ポジティブ語の収集(ポスター発表2A(学校臨床),行動療法の先端性と一般性)
- P3-37 小学生を対象とした抑うつ防止プログラムの検討(2) : 抑うつの改善に関与するmoderatorとmediatorの分析(ポスター発表III,教育・福祉・健康分野への進展)
- 日本語版Social Phobia and Anxiety Inventory for Childrenの開発の試み(資料)
- Social Problem-Solving Inventory-Revised(SPSI-R)日本語版の作成と信頼性・妥当性の検討(原著)
- P2B-9 児童の社会的スキルの自己評価と抑うつとの関連 : 自己否定的な認知の影響を考慮して(ポスター発表2B(うつ・不安・精神医療),行動療法の先端性と一般性)
- 心理士によるうつ病の認知行動療法のエビデンス(大会企画シンポジウム2,テーマ:認知行動療法の「今」)
- P2-81 大学生の抑うつと自殺念慮に対する認知行動的要因の影響(一般演題(ポスター),現在から未来へ 我が国における認知行動療法の展開)
- 緊急支援における認知行動療法:口蹄疫,東日本地震(自主企画シンポジウム2,現在から未来へ 我が国における認知行動療法の展開)
- P2-36 入眠困難に影響を及ぼす認知活動の機能的側面についての検討(ポスター発表II,教育・福祉・健康分野への進展)
- 大教室の講義における大学生の私語マネジメント : 好子出現阻止による弱化を用いた介入の有効性
- P2-16 スイミングスクールにおける児童のビート板整理行動の変容(2) : 集団随伴性と刺激性制御を用いた介入の効果(ポスター発表II)
- P2-15 スイミングスクールにおける児童のビート板整理行動の変容(1) : 集団随伴性を用いた介入の効果(ポスター発表II)
- 児童における抑うつの認知モデルの検討
- 強迫性障害の小学生男児に対して認知行動療法を適用した症例(コロキウム報告)
- 児童の抑うつに対する認知行動療法の研究動向(展望)
- 児童のネガティブな自動思考とポジティブな自動思考が抑うつ症状と不安症状に及ぼす影響(原著)
- 子どもに対する認知行動療法の実践 : 新たな実践的試みの紹介(自主シンポジウムIII-01,人間科学としての行動療法の展開)
- 児童の非機能的態度が抑うつ症状と不安症状に与える影響(資料,WCBCT 2004(Part2))
- P3-38 小学校高学年児童における社会的問題解決訓練の効果(ポスター発表III,教育・福祉・健康分野への進展)
- 子どもの抑うつに対する認知行動的アプローチ(内山記念賞受賞講演)
- ペアレント・トレーニングの有効性に関する研究の動向 : メタアナリシスを用いた研究の概観(自主シンポジウム1,行動療法の先端性と一般性)