日本伝統音楽のカリキュラム再創造と授業実践〔その1〕 : 21世紀音楽カリキュラムによる実践の成果と今後の課題
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概要
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課題研究1年目は『21世紀音楽カリキュラム』に基づいたこれまでの実践を振り返り、どのような実践が可能になったのか実践者からの感想も含めてその成果と課題を確認し、今後の研究の方向性を見出していくことがねらいである。全体を2部構成とし、第1部は実践発表、第2部を討論とした。第1部の実践発表では、『21世紀音楽カリキュラム』に基づいた日本伝統音楽の実践としてこれまでどのような実践が行われてきたのか、その指導内容に焦点をあて、「伸縮する拍を感じて自分たちのわらべうたをつくって歌おう」岩本紗八香氏(小学校)、「高い音と低い音を感じてわらべうたでふしづくりをしよう」井上薫氏(小学校)、「拍の特徴を感じ取って《ソーラン節》《小諸馬子唄》を味わおう」横山真理氏(中学校)、「カラ三味線で長唄をうたおう」高田奈津子氏(高等学校)の実践発表が行われた。第2部ではこれを受けて、実践についての成果と課題について、伝統音楽の理論的立場から澤田篤子氏、伝統音楽の指導方法等の立場から伊野義博氏、学校現場の実践を見る立場から松本絵美子氏がそれぞれ意見を述べ、その後会場からの意見も含めて全体で討論した。
- 日本学校音楽教育実践学会の論文
- 2012-03-31
著者
-
井上 薫
藤井寺市立道明寺東小学校
-
澤田 篤子
洗足学園音楽大学
-
松本 絵美子
文京区立本郷小学校
-
伊野 義博
新潟大学教育人間科学部附属長岡小学校
-
高田 奈津子
京都府立洛北高等学校
-
寺田 己保子
埼玉学園大学
-
岩本 紗八香
京都教育大学大学院
-
横山 真理
関市立小金田中学校
-
伊野 義博
新潟大学
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