国際電話会議の負担を軽減する手法の提案と評価
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概要
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非母語で多人数音声会議に参加することは,大変な困難をともなう.対面会議ではほぼ問題なく会議に参加し議論できていても,多人数音声会議になると,理解度が低減し,発言権を得ることが困難になってしまう人が大半である.このような状況が続くと,非母語者の多人数音声会議における存在感が急激に低下してしまう.本研究では,電話会議中に非母語者が複数の高度な情報処理を並列に行わなければならない過負荷な状態に陥っていることに注目し,非母語者に付加的なリソースを与えることを考える.具体的には,非母語者にだけ母語者間の対話交替時に0.2〜0.4秒の無音区間を人工的に付与することによって非母語者の電話会議の参加に対する負担軽減を試みる.評価実験の結果,録音済みの音声会議に無音区間を挿入した場合,非母語者の会話に対する理解度が有意に増加することが分かった.しかし,リアルタイムの電話会議では,無音区間の挿入によって非母語者に一定のメリットを生むものの,会話に不自然さが生じるといった負の効果も生じることが分かった.
- 2013-06-15
著者
-
葛岡 英明
筑波大学大学院システム情報学研究科
-
山下 直美
日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション基礎科学研究所
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山下 直美
日本電信電話株式会社nttコミュニケーション科学基礎研究所
-
石田 亨
京都大学大学院情報学研究科
-
ハウタサーリ アリ
京都大学大学院情報学研究科
-
石田 亨
京都大学大学院 情報学研究科
-
エチェニーケ アンディ
カリフォルニア大学アーバイン校
-
葛岡 英明
筑波大学大学院情報工学研究科
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